ヒントは天気。子供が「不機嫌」をコントロールできるようにするコツ

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子供が不機嫌な時、元気のない時、親としてどう対応していいか迷うものですよね。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、無理に元気を出させるのではなく、「共感」することが子供の成長の助けになると指摘。その理由を心理学の実験結果を紹介しつつ、わかりやすく解説しています。

雨の日は不機嫌

心理学で、こんな実験があります。天気の悪い日に「今の気分」を尋ねると、晴天時に比べて悪い結果(気分が良くない、という回答)が出ます。これ自体は、普通のことですよね。

ところが、です。同じように天気の悪い日に、先に「今日の天候は?」と質問して、その後で「今の気分」を尋ねると…、なんと、晴天時と同じ結果になるというのです。

この実験結果の意味は、

  • 天気が悪ければ、気分もあまり良くない
  • でも、天候と気分を結びつけるチャンスがあると、嫌な気分の原因を客観的に捉えることができて、嫌な気分は解消する

ということでしょう。これは、子どもと接する中でも応用できる重要なアイデアです。

子どもの機嫌が悪いとき、気分がふさいでいる様子のとき、元気が出ない雰囲気のときなどに、子どもの気持ちを受け止め共感してあげたうえで、その気分の原因について、ヒントを伝えてあげるのです。

「シンちゃん、なんかイライラしてるんだね。うまく組み立てられないと、イライラするよね。それに、お腹が空いてると、怒りやすくなるしね」

「トモ、なんだか今日は気分がパッとしないみたいだね。あるよね、そういうときも。特に、天気が悪いと、気分までどよーんとしちゃうよね~」

「どうしたの、ミウ~、泣いちゃってるの~。なんか、寂しい気分なのかな。そんなふうに、物寂しくなる季節ってあるよね」

これを言った時点では、何の変化もありません。相変わらず、子どもは怒ったり沈んだり、したままでしょう。

ですが、こういった会話を積み重ねることで、子どもは「自分の気分が動くときと、その原因」について客観的に捉えるスキルを徐々に身に付けていきます。自分で自分の気分の変動を受け止めて、取り扱えるようになると、不機嫌・不幸感にとらわれ続けることはなくなります。ちょうど冒頭に紹介した実験で、先に天候を聞かれてから気分を答えた人たちのように。

気分の変化自体はなくなることはありませんが、それと適切に付き合っていくためのスキルは、教えてあげることができるもの。すこし、気に留めておいていただけたら、うれしいです!

image by: Shutterstock

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