成功は必然。マクドナルドと共通する、旭山動物園の経営スタイル

 

「私たちは何か」「何をしなければならないか」というミッションと目指すべき価値観が明らかになると、そこから共通認識としての「コンセプト」という共通概念を導き出されます。共通概念によって共通イメージが形成され共有され、そこからしようとする活動の到達点であるビジョンを形成して行きます。

コンセプトビジョンの形成は、高い成果のための必須の要件です。欧米型はトップマネジメントが示し、全員に周知徹底させます。日本型は全員が参加して、時間をかけてつくりあげて行きます。スピード感から言えば欧米型が適しており、その浸透度と強さから言えば参加して創る日本型が優れているとも言えそうです。

成果の実現には価値観の共有が絶対条件になります。個人には「個性」と「向き不向き」があるので、分担しての協働が必要です。価値観を共有し互いに率直に意見を交換しながら、ミッション(使命)に向かって自身の知恵と知識と能力を発揮して貢献し他を支援します。リーダーの役割は、プロセスを構築・調整することで達成を支援することです。

具体的にリーダーはどうするか、それは二つのことを行うことです。一つはコンセプト・ビジョンをもとに主要メンバーとともに現場の情報を収集しつつプロセスとスケジュールと各分野の目標を明確にし示すことで、二つ目は各分野の仕事が円滑に実現できるように環境整理を行いつつ、最適の人材を選別して自由に判断し活動できるように権限移譲を行うことです。

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