7. 子どもの頃、一人で「祖父母の家」に行ったことがある。
東大生59%、全国平均40%
みどりの窓口まで行けば教えてくれるからと親に言われた。
時刻表をみながら、祖父母の家に1人で言った。
乗り換えを間違えて、泣きそうになりながらたどり着いた。
そんな東大生の声が紹介されていました。
私の場合も、祖父母の家は、東京からかなり離れた場所にあり、お盆休みやお正月には、新幹線で移動しなくてはいけません。
小さい頃は、家族4人で一緒に新幹線にのって、駅弁をほおばりながら、大貧民などのトランプゲームをして、和気あいあいと過ごすのが、楽しみでしかたない子供でした。
大貧民で、親に勝てるのが嬉しくて嬉しくて。
いつの年齢か忘れたけれど、何かのタイミングで、親と一緒にいけない年があって、妹と2人で新幹線にのることがありました。
親がいないで、遠くの場所へ行く、というのは、子供にとっては、とっても不安なこと。
きっと親も同じように不安に思っていたことでしょう。
妹と一緒だったので、なんとか不安を乗り越えることができましたが、自分たちの力だけで遠くへ行くというミッションは、当時の私たちにとっては、とてつもなく大きなミッションでした。
次第に大きくなるにつれて、1人で行く機会も増えていきました。
子供が1人で遠くまで出かける機会って、なかなかなくて、私の幼少期は1人で旅行に行ったりしなかったし、遠出するとしたら、祖父母の家にいくことくらいしかなかった。
だから、祖父母の家に1人でいくというのは、とてもリアルで、いつしか必ず訪れるシチュエーションだったわけです。
1人で遠出するという経験が、自立心を育てるので、誘拐されないようにある程度は自分で身を守れる年齢になったら、1人行動をさせてみて大人への階段をのぼらせるのも、大きな成長のきっかけになるのではないかと思います。
もちろん小さいうちは、迷子になったら不安ですが、現代では携帯電話のGPSなども発達してきましたし、最新のテクノロジーを活用して安全面にも気をつかいながら、自立心を育てるのも一つの方法です。