行楽の秋から始める登山。初心者なら必携の「登山地図」その実力とは

 

登山地図の内容の説明

標高

標高は登山地図上で、「等高線」というものであらわされています。うねうねとした細かい線を等高線と言いますが、5万分の1の縮尺図の場合だと、線と線の間隔は標高20メートルぶん。つまり等高線から等高線に行く間に標高20メートル登ったり降りたりしていることになります。また2万5,000分の1の縮尺図の場合には、等高線の間隔は10メートルになります。

文章で説明するとなんだか難しそうな気もしますが、実際に地図を見てしまえばとても簡単なことがわかると思います。この等高線を調べれば出発地からゴールまでの標高差を知ることができ、そして標高差がわかるようになれば自分の体力にあったコースを選ぶことができるのです。

しかし等高線でいちいち標高を調べなくても、地図にはポイントポイントで標高も載っています。そして標高ごとに地図が色分けもされているので、パっと見ただけで山の全体像を掴むことができます

コースタイム

コースタイムとは、あるポイントからポイントまでのおおよその歩行時間のことをいい、地図上の登山道の上や下に書かれています。しかしこのコースタイムはいったい誰を参考としたのでしょうか?

このコースタイムをどの程度信じて良いのかわからないと思いますが、山と高原地図にはコースタイムの基準が記載されているので参考にしてみましょう。

※コースタイムの基準

  • 40歳~50歳の登山経験者
  • 2~5名のパーティー
  • 山小屋利用を前提とした装備
  • 夏山の晴天時

以上が山と高原地図のコースタイムの基準になります。書いてある通り、コースタイムは登山経験者の歩行時間を参考にしています。ですので初めて登山をする方は記載されているコースタイムから、約1.5倍余分に時間がかかると考えて計画を立てたほうがよいでしょう。

AからBまでのコースタイムが2時間と書かれているのなら、3時間かかると考えるほうが安全です。歩くスピードの遅さ、休憩時間、トラブルがあった時の事を考えると、初めての登山の場合には充分時間に余裕のある計画を立てることが大事です。

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