GUとZARA、ファストファッション業界の「勝ち組」に共通すること

 

ファッションだけではない ~100円ショップに飲食店までも

好調なのは、アパレル業界のファストファッションブランドだけではない。先月アナウンスされた100円ショップ大手「キャンドゥ」の決算によると、2015年12月から16年8月期の連結営業利益は対前年同期比では68.5%増

通期での見通しも、過去10年では最高となるということだった。

飲食業界でも、同様の傾向が見られている。

マクドナルド、丸亀製麺、松屋、すき家、サイゼリアなどなど、安さで売っている飲食店チェーンも対前年比で売上を伸ばしている

これらの背景には、円高(特にトランプ当選前まで)による割安感や、消費者の節約志向の高まりなど、外的な要因が影響していることも否めない。

しかし、はたしてそれだけだろうか?

中小企業がGUから何を学ぶべきなのか?

GUを運営するファーストリテイリングにおいては、ユニクロの決算も好調である。

前述したように、消費者の買い物マインド節約志向・デフレ志向にあることもあるのだが、やはり、企業努力をしているブランドが勢いづいていることは否めない。

ユーザーのブログなどを読んでいても、GUの新製品ラインナップの人気は高く、この秋の新作などは少し大人びた感じが出て男性にも人気が出てきたとのこと。

GUでは「売り方」にも工夫をしているようで、店舗によって設置されている「セルフレジ」の便利さが、ツイッターなどのSNSでも評判になっている。

なんと、バーコードを読み取ることなく箱に買う商品を入れるだけで金額の計算をしてくれるとのこと。

「ハイテク過ぎる」

と話題になっているのだ。

 

 

ソーシャルメディアは信頼を得ることができるメディアである。

なぜなら、ユーザーや消費者など、自社とは利益関係の無い第三者が発信するので、中立性公平性があり、しっかりと読まれるからである。

しかし、自社の意図や意思でソーシャルメディアに取り上げてもらうことはできない。もちろん、金銭を授与して書いてもらうこともNGだ。

やはり、画期的であったり、おもてなしの心があったりと、ユーザーたちの心を動かして初めてSNS上で話題になるのだ。

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