あと下世話な目線に落として、やはり何に引っかかったかというと、「口噛み酒」だよね、って話に。見た人ならわかるかと思いますが、ヒロインで巫女をやっている三葉が劇中で米を口の中で噛んで発酵させて造るアイテムが「口噛み酒」。作品にのめりこむと、それを「飲みたい…」っていう妄想が広がってくるわけです。
これはもう「三葉の口噛み酒」として商品化したら絶対に俺は買うね、と思ってしまったんですが。自分だけでなく、映画を見たオヤジだったらきっとみんな買うんじゃないか。実際に口で噛んだ酒が商品化できるかどうかはわからないし、女性が噛んで造るのを想像するとちょっと風俗的な雰囲気も感じますが、普通に作った日本酒にそういうラベルを貼っただけでも、ビッグビジネスになるよねって、結局、儲け話に興味が移ってしまうのがオヤジの悪い癖。
それで実際にひょっとしたらもう発売されているんじゃないかとネットで調べてみたら、岐阜県飛騨市の酒造の渡辺酒造店ってところから、劇中の容器を模した容器に入っている吟醸酒「蓮菜 聖地の酒」という商品が今月もう発売されているそうな。映画公式商品ではないですが、映画の舞台になっている聖地・飛騨で造っているというのがいい。これは年末に向け話のネタになっていいかも。そんなところで。
原口一也
image by: 渡辺酒造店
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