子供に「ガマン=親に言われて仕方なくする」と思わせない教育法

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どうしたら子供が「我慢すること」を覚えてくれるのか、そもそも我慢ってどうやって教えたらいいものなのか、とお悩みの親御さんも多いかと思います。そんな方のために! 今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、子供に無理なく「我慢」が身につく指導方法が記されています。

ガマンの教え方

今日のテーマは「ガマンの教え方」。ストレートに「『ガマンの教え方』を教えてください」とお尋ねいただくケースはありませんが、諸々のご相談の中で

「わがままばかり言わないで…できてくれたら良いのに、と思うのですが」
「欲しい物は手に入れないと気が済まないことが、心配です」

などのお悩みはよくお聞きしています。

子どもが、「我慢」を覚えることについて、まず大切な原則をお伝えします。それは、親が単に「我慢することも大事」と言ったところで、我慢を教えることはできない、ということ。子ども自身の中で、1つの欲求に対して、それを上回る別の欲求が出た時に、経験を通して初めて学ぶことができるものなのです。

親としては、「教えよう」「覚えさせよう」という欲を捨てるところからスタートしましょう。そして、子ども自身が「Aをガマンしたら、Bが手に入った!」という経験をすることができるよう、気長に見守って適切にサポートしてあげることを意識してください。

なお、この時の「経験」ですが、子どもの学びにつながりやすい経験と、そうでない経験があること、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。ポイントは2つ。

  1. Bを「手に入れた!」実感がハッキリ得られること。
  2. AのガマンとBの入手が時間的に近いこと。

例えば…

  • 例1:ゲームをしたいのを我慢して(A)、サンタさんにお手紙を書いた。クリスマスにプレゼントがもらえた!(B)

この例では、プレゼントをもらえた体験の印象が強い(ポイント1)ので、子どもの学びにつながりやすい体験になっています。

  • 例2:友達の家に遊びに行きたいのを我慢して(A)、家族で映画を観に行った(B)。

この例は、ガマンしたことと代わりに得られた楽しい体験が時間的に非常に近い(ポイント2)ので、やはり子どもの学びにつながりやすい体験です。

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