子供に「ガマン=親に言われて仕方なくする」と思わせない教育法

 

逆に、効果的でないのは…

  • 例3:食べたいお菓子を我慢させるのに(A)、「虫歯にならない(B)ために」と説明した。

子どもにとっては、「虫歯にならなかった!」という体験が得られるわけではなく(ポイント1が欠如)、しかも我慢の結果がいつ得られるのか掴みようがない(ポイント2も欠如)ため、子どもの学びにはつながりません。

もし、本当に虫歯の心配のためにお菓子を我慢させるなら、「パパが、レオくんの虫歯が心配だから」との理由を伝えて、ちゃんと我慢できた3秒後には「あ~よかった、パパ安心だぁ!」と言ってあげる方が良いでしょう(その前に、食べさせたくないお菓子は家に置いておかない、というシンプルな生活習慣の方が大事だったりもしますが…)。

  • 例4:お友達と仲良くするため(B)と説き伏せて、自分が使いたいオモチャを我慢して他の子に貸す(A)よう促した。

この例でも、子どもにとっては「仲良くなった!」という明確な体験が得られるケースは少なく(ポイント1が欠如)、我慢の結果がいつ得られたのかわからない(ポイント2も欠如)ため、子どもの学びにはつながりません。

この例については、代わりの対応方法は紹介しません。なぜなら、こういった介入自体が余計なことだから。

子ども同士の人間関係は、子ども同士で経験して、学んで、身につけていけば良いもの。親は、子どもを見守り、何か言ってきたらよく話を聞いてあげるだけで充分です。

日常的に、積極的に、親が子どもに「ガマンを教える」必要はありません。ただ、子どもにとって「ガマン=親に言われて仕方なくするもの」ではなく、「いくつかの欲求が重なった時に、自分で選んだものを的確に手に入れられる方法」として身につけさせてあげたい──との思いだけ、共有していただければ嬉しいです!

image by: Shutterstock

 

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