なぜキューバの市街地はビンテージカーばかり走っているのか?

 

日本でも何かと話題になってる「民泊」を人生で初めて利用しました。 もちろんその歴史は日本よりずっと長いはずです。 ホテルよりはずっと現地の人の生活を体感できる方法かもしれません。 それでも、従来の現地の生活とはかけ離れています。 旅行者用に改造されている部屋と後で知りました。

当初は、部屋の様子を見て「まぁ、こんなもんか」と思いましたが、後々になってとっても恵まれていたんだな、と思い直しました。 なによりトイレに便座がついている。 あとになって知ったのですが、公衆トイレやレストランのトイレには便座がついてません。 どうやって用を足すのかいまだ不明ですが、さすがヨーロッパからの観光客を相手に商売している「民泊」—。 後付けで無理矢理感はあったものの、便座を取り付けていただけ、ラッキーでした (後々、聞いたのですが別の民泊に滞在した弊社女性社員は、部屋のトイレにも便座はついてなかったそうです)。

宿に到着したのはすでに夕方7時頃。 さすがに疲れきっていたので、どこか適当なデリで簡単な食事だけ購入して、今夜は部屋で夕食を取ろうと決めました。 双子も眠そうです(ひとり旅なら部屋でゆっくりするなんて選択肢はハナからありませんが、コレはお正月の家族サービス旅行)。

なので家族を部屋において、ひとり街中に買い出しに。

ファニーに、このあたりで簡単なサンドイッチと飲み物を手に入れるにはどこに行けばいい?と聞くとベランダに出て、あそこよ!と数ブロック先のピンク色の建物を指差してくれました。 あの建物の下にスーパーがあって、飲み物、食べ物、調味料、スナック、すべて手に入るわ!となぜか誇らしげにドヤ顔で教えてくれました。

双子の世話があるから、というより、もう当分、少なくとも今日一日は二度と階段の上り下りをしたくない妻に「気をつけてね、、、、」と送り出され、初のキューバ旧市街探索—。

大通りに出た瞬間、なぜか、初めて来た場所なのに「なつかしいーー」と感じてしまいました。

夕暮れ時—。 近所のおっさんたちが着古したタンクトップとヨレヨレの作業用半ズボンで夕涼みしながら、ベンチに座って世間話してる。

頭上からベランダ越し、オバサンたちが、もうそろそろ帰っておいで!と(スペイン語わかんないから内容はあくまで想像だけど)走り回ってる子どもたちに大声で呼んでいる。

タバコ吸ってるカップルがギターを弾いてるその横を、結構な大型犬が綱なしで自由に散歩してるー。

少し前、とは言わないけれど、僕が子供の頃だった70年代後半や80年代前半の日本の地方の商店街は、こんな感じと空気で満ちていた。 ネットもケータイもない世界。 半径5キロの人間関係だけで事足りるコミュニティー。

その空気を感じられただけで、来て良かったと思いー。 。 。 。 。

え!?

そこそこの中型犬が道の真ん中で死んじゃってるよ、、、。

マリファナ買わないか、とカタコト英語で近づいて来る男。 手鼻をしては地面になすりつけてるおじいちゃん。 そのときパトカーが止まり、建物の中から完全にラリッてる全身入れ墨だらけのお姉ちゃんが連行されていきました。

やっぱ、全然、ちがうや(笑)、日本とは似ても似つかない国だよ(笑)

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