気になる新元号。「明治」の時はクジで決まったという驚きの事実

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天皇陛下の生前譲位に伴い、「新元号」についても様々な報道がなされています。たしかに気になる、平成に続く新元号ですが…、今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』、温故知新というわけではありませんが、「明治」という元号の由来と意味、そして少々意外とも言える「最終決定の方法」が紹介されています。

聖人南面す

聖人南面して天下に聴き、
明に嚮(むか)ひて治むる
(『易経』説卦伝)

今上陛下の譲位についてのニュースが流れる中で、「元号」についても話題になっています。

この元号。その由来はいろいろにありますが、一つずつ見直していくのもいいことでしょう。

今回は「明治」を取り上げてみました。「明治」は『易経の説卦伝に由来します。説卦伝は、『易経』の解説書とされる十翼の一つで、『易経』がどのようにして作られたのか、八つある卦とはどのようなものかというのを解説しています。

上に引いた部分を解説すると

聖人が南面して天下の政治を聴き、
明るい方向に向かって治める

という意味です。これはその前に、「離」という卦と方角との関わりを説いているのでそこをみないとわかりにくいですね。

万物の生成発展と八卦との関連を説くのですが、八卦は一つ一つが方角も示します。南を司るのは離です。離は火。明るく照らす文明という意味を持ちます。

つまり、聖人が南面する、南の方向を見るのは、その方向が「文明を示すの方角だからです。

明治神宮のサイトには「『明治』の由来は何ですか?」というQ&Aがあり、そこには、この明治を含むいくつかの候補を松平春嶽が選び、それを最後に明治天皇御自らくじを引いて御選出された、とあります。

江戸から明治という新しい時代にふさわしい元号だったと今から思うとしみじみ感じます。

 image by: Shutterstock
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