徹夜作業でロボットをデザインし翌日はダンボールの切り出し作業
打ち合わせ後、帰宅して今から色々と準備しようと考えたときに、担当さんから電話が入りました。顔のデザインを変更して欲しいというのです。
最初にいただいたデザイン画は、モヒカンにサングラスぐらいしか特徴のないものでしたが、変更後は「ダフト・パンクの左のようにして欲しい」とのこと。
ダフト・パンクはフランス出身の2人組のミュージシャンで、ロボットのようなヘルメットをかぶっているのが特徴です。
ダフト・パンク風とはいえ、そのまま真似してはいけないので、その雰囲気を持たせつつ、違うものを考えました。
担当さんには、翌日できるだけ早く返事をもらえないと、納期に間に合わなくなることを伝えました。
夕食後、早速デザインに取り掛かりました。ロボットは上半身の背面が一番多く映される予定と聞いていましたが、いただいた図案は正面しかなく、また、立体をあまり考慮できていない平面的なものでした。
背面が映るのなら、そこの見栄えをもっとも良くする必要があるので、そんなことを考えながらデザインしました。顔の部分は図案がないので、こちらも1から考えました。
デザインが終わったのは朝の4時。担当さんにCG画をメールして返事を待ち、ゴーサインが出たのは、その日の午後2時ぐらい。
ダンボールアートを作るときは、CGデータを作った後、レーザーカッターで切断を行っています。最初の2作品までは普通のカッターで手切りしていましたが、レーザーカッターの存在を知ってからは欠かせないものになりました。
レーザーカッターは非常に賢い機械で、図面データどおりに様々な素材を切ってくれます。おかげでかなり細かな細工も、正確かつ簡単に行えるようになりました。
ダンボールロボットのデザインを承認してもらった後、夕方6時ぐらいまでかかって展開図を作成し、急いでレーザーカッターのある工房にデータを持ち込みました。
実際にレーザーカッターにデータを流し込むときは、もう一手間かけてデータを最適化する必要がありますが、当時はまだレーザーカッターを使い慣れておらず、この作業を工房の方にお願いしていました。
結局、レーザーカッターの作業が終わったときには深夜12時を過ぎていました。普通ならお付き合いいただけるものではありませんが、工房のご主人が気前の良い方で、笑顔でお手伝いいただきました。もう一生頭が上がりません(笑)。