魔を滅する。豆まきの長い歴史を持つ「京都」の意外な節分

 

平安時代に起源を持つ追儺式や鬼法楽など節分の儀式が行われている神社やお寺をご紹介します。

吉田神社

2月2日と3日は参道や境内に沢山の露店が並び多くの人で賑わいます。2日の18:00から行われる追儺(ついな)式は有名でとても見ごたえのある神事です。

黄金の四つ目の仮面をかぶった方相氏(ほうそうし)が松明(たいまつ)を持った童子をと共に現れます。赤・青・黄鬼を追い詰め、桃の弓を使って鬼たちを払います。

期間中に授与される「疫神斎」と書かれた神札は悪病災難除けにご利益があるとされています。

●日時:2017年2月2日(木)~4日(土)

  • 2日18:00~追儺式
  • 3日23:00~火炉祭

壬生寺

壬生寺の節分会は平安時代、白河天皇の発願によって始められ、900年以上もの歴史を持つ由緒ある行事です。

素焼きの瓦・炮烙ほうらくに年齢などを書いて奉納するのは壬生寺ならではの信仰です。奉納した人は厄除け・開運を得るといいます。これらの炮烙は壬生狂言で初めに上演される「炮烙割(ほうらくわり)」で割られます。

2月2日と3日は、特別に壬生狂言「節分」を上演します。4日には善哉(ぜんざい)の無料接待があります。

●日時:2017年2月2日(木)~4日(土)8:30~21:30
壬生狂言「節分」は一日8公演で2日、3日共に13:00~20:00まで。

八坂神社

境内の舞殿で2日13:00から先斗町歌舞会、14:00から弥栄雅楽会、15:00から宮川町歌舞会が舞踊や舞楽奉納を行います。

3日11:00から日本今様謌舞楽会による今様奉納、13:00から祇園甲部歌舞会、15:00から祇園東歌舞会による舞踊奉納を行います。歌舞会による舞踊や舞楽奉納は黒紋付き姿の芸舞妓さん達によって行われるのでとても艶やかな行事です。

また、両日16:00から祇園商店街・四条繁栄会商店街の振興組合による華やかな豆まきも行われます。

●日時:2017年2月2日(木)・3日(金)

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