この運動に参加するすべての人々は、誰もが、奇跡を祈っていた。
アレックスちゃんが、いつか小児ガンに勝って、生き続けて欲しいと祈るようになっていた。
しかし、これはドラマや映画じゃない。
現実は、時に、厳しく残酷な結末を見せる。
2004年8月1日、アレックスちゃんは天国へと旅立ってしまった。
わずか8歳。
まだまだ生きたかったに違いない。
彼女の死を知った多くの方々が悲しみにくれる中、一番近くでアレックスちゃんを支え、誰よりもアレックスちゃんを愛し、そして、誰よりも彼女の死を悲しんでいるであろうお母さんは、当時、ウェブサイト上で公開していた日記にこう記した。
アレックスは愛されました。
私たち夫婦に愛され、兄弟たちに愛され、おじいちゃんやおばあちゃんたちに愛され、叔母さん、叔父さん、従兄弟にも愛され、友達に愛され、お医者様や看護婦さん達、そして、彼女の生きる意志に感銘を受けたあらゆる場所にいるすべての人々に愛されたのです。
彼女が亡くなった今週、何度も私たちは
「アレックスがガンとの戦いに敗れた。」
と人々が言っているのを聞きました。
しかし、それはまったく事実とかけ離れています。
アレックスはあらゆる方法で彼女の戦いに勝ったのです。
毎日ガンと向き合いながらも笑顔を忘れない、決して希望をあきらめることなく、人生を精一杯に生き、この素晴らしい希望と感銘の伝統を私たちに残したのです。
たとえ死んでしまっても負けたことにはならない。
どんなに絶望的で、どんなに苦しい闘病生活の中でも、限られた時間を精一杯に生きる。
自分のためだけじゃなく、誰かのために…。
それこそ意味があること、人生に勝つということなんだ…。
そんなお母さんのメッセージに、多くの人々は「人間の生きる意味」を考えさせられ、深い感銘を受けた。
そして、アレックスちゃんの死後も、このアレックス・レモネード・スタンドは小児ガン研究のための寄付金を募る団体として、企業や団体も含めた多くの人々からの支援を集め、発展を続けている。
うちのブログで、改めて2011年に取り上げた時点で、それまでに集めた寄付金は総額4,500万ドル(1ドル=120円換算で54億円)、さらに、2013年に取り上げた時点(2013年6月2日付のCBSニュース)では、総額7,000万ドル(同84億円)に達し、
しかも、ついに、小児ガンを止める新しい治療薬が見つかり、命を救われた子ども達がいる!! とも報じられている。
〔ご参考〕
●アレックス・レモネード・スタンドから感じる希望の光[2011-08-06]●アレックス・レモネード・スタンドの奇跡は終わらない[2013-07-04]
また、公式サイト上のFAQページによると、これまでに集めた寄付金は総額1億ドル(同120億円)を突破し、小児ガン治療に関連する100箇所超の研究機関の500超の研究プロジェクトに資金援助を行ってきたうえ、小児ガンで苦しむ家族を助けるための活動を行う団体への支援も行っているとのこと。
〔ご参考〕
●Frequently Asked Questions
image by: アレックス・レモネード・スタンド基金、MY HERO
『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』 Vol.151より一部抜粋
著者/りばてぃ
ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。
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