稀有な国民性。なぜキューバには人種差別が存在しないのか?

 

そのレストランは、いつも3人組の黒人の女性グループが店内の真ん中で歌っているのですが、ボーカルがチップのボウルを持って客席を回っている間、いきなり後ろのギターの女の子にマイクを渡します。 ギターのコは一瞬、「え?アタシ?」って顔をしましたが、ボーカルが客席を廻っている間、いちおう歌います(笑)、僕レベル。 全然、人に聞かせられるレベルじゃあない(笑)。その間だけでも曲、止めればいいのに。

街中では、全然似てないマイケルジャクソンがストリートパフォーマンスしていました。 歌えない、踊れない彼は、定期的に「POOooooooo! 」って叫ぶだけ。 本物との共通点は「黒人である」ということだけ。 体型からして全然違う。 最初は妻も「え? マイケル? 違うよね? まさか、ね?」と言ってました。 ラジカセ(!)で「スリラー」流してるから、そうだろ。 彼の隣で曲に合わせ即興で踊っている旅行者の方が全然マイケルに見えました。 ちなみにその旅行者、白人でした(笑)。

とにかくむちゃくちゃで面白かった。 結構、このあたりからキューバがどんどん好きになってきます。

朝食にハエが止まっても気にならなくなってきたのもそのころです(嫁は最初から気になってなかったみたいだけど)。やっぱり順応性は女性の方が早い。 バックパッカーも女性の方が行動範囲が広い印象があります。

でも街中でもインフラの整備がまだまだなので、そのあたりは、ちょっとだけ、まだ2歳にもならない子供を連れてきたことを反省しました。

砂埃とオイル漏れの匂いがどこでも充満し、日本だと当然、施設なりに入れられ、街中で見ることは絶対にない病気の方が物乞いをしている。

5歳以降なら社会科見学的な役割にもなるかもしれないけれど、1歳半にとっては、感染病や器官への影響ありで、ちょっと親として無責任かなと思いながら、初めて来ました。

なので、家族で移動する時は、旅行者の多い観光エリアを。 僕ひとりで行動するときには、ガイドブックでもおススメしないちょっとだけダーティエリアを行くようにしました。

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