稀有な国民性。なぜキューバには人種差別が存在しないのか?

 

最終日はハバナ港まで歩きました。

要塞の廃墟がそのままになっている海岸沿いを散歩。 “趣味 ”ではなく、おそらく実用的な食事の為の釣り人が多く釣り糸をたれていました。

10代の男の子たちが4~5人、バケツに何匹かのさなかをすでに釣っていました。 覗き込むと「買わないか?」と交渉してきます。 明らかに旅行者の僕たちが生の魚を買って、どこで捌くってんだ。 写真だけ撮らせて、というと、急にテンションが上がり、そのまま海に飛び込むコまでいました(笑)。急すぎたので、シャッターチャンス逃したけど。 飛び込み損。でも、彼らにとってみれば、普段着のまま(上半身裸だったけど)海に飛び込むのは特別なことではないのかもしれません。 スグに乾く気候ではあるし。

カリブの陽気な音楽を奏でるストリートミュージシャン(といえばカッコいいけど、流しのバンド)がタンバリンとマラカスを持って何組も近づいてきます。

毎回毎回チップを渡すわけにはいかないので、基本、無視して通り過ぎようとするも、1歳6ヶ月の双子がリズムよい異国の音楽に引き寄せられて、踊り出します。 ここがチャンスとばかり彼らはマラカスを双子に渡し、ふたりを囲むように演奏を始めます。 無垢な18ヶ月の双子はチップの概念もないので、キャッキャハシャギながら、音楽に合わせて踊り出す。 黒髪黒目の男女の双子が曲に合わせてマラカスをシャカシャカさせながら踊り出す様子を周囲の観光客や現地の人間が写メを撮りに集まってきます。 ちょっとした人だかりに。 人見知りしない息子は、もうバンドのメンバーのよう。 これにてチップ決定—。

そんな状況を海岸沿いで3組くらい繰り返されました。

夕日が差し込むカリブ海の港で、異国の音楽に合わせて踊る我が子達

この旅のハイライトかもしれないな、と思いつつ、キューバが好きになりかけました。 いや、すでにかなり気に入ったかも。

ハイライトといえば、もうひとつ。

ガイドブックを斜め読みした際に、旧市街の地図が目に入り、ふと気になったポイントがありました。 港の海岸沿いで、ひとつの銅像。 日本人の名前が書かれています。

print
いま読まれてます

  • 稀有な国民性。なぜキューバには人種差別が存在しないのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け