最低限、20個か30個ぐらいの年号は覚えておくとイメージがつかみやすくなります。例えば、聖徳太子に関連した年号では、摂政になった年、冠位十二階、憲法十七条、遣隋使といろいろありますが、「593年 国民の人気者 聖徳太子」のひとつを覚えておけば、「6世紀末頃に活躍した人」ということが覚えられます。
そういう感じで、まずはキーになる年号を覚えるのです。覚えて、100年ごとぐらいに時代の大きな流れを理解すると、「骨格」ができます。骨格ができたら、肉付けしていけばいいのです。
「流れを理解しろ」というのは「骨格を作りなさい」ということですが、その時に、本当に最低限でいいので幾つかの年号と出来事は覚えてしまう。その作業を行ったり来たりすることで、歴史のイメージはつかみやすくなるはずです。
「年号さえ覚えればいいんだよ」とか「年号よりも流れだよ」というのも、どちらかだけでなく、うまくバランスをとること。両極端なのはたいていうまくいきません。
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