出典は、最近読んだこの本です。印刷業界の革命的なノート「ナカプリバイン」を生んだ中村社長の著作。職人魂が凝縮されています。
『おじいちゃんのノート』
(中村輝雄 著/セブン&アイ出版)
「それは、仕様です」という言葉を、メーカーの方ならばこれまでに何度も口にしたことがあるのではないでしょうか。
なにか要望が寄せられても、「これは仕様でこういうものなので、できません」「これはこういう使い方しかできないものなんです」「そういうのは現実的に無理なんです」という理屈で、その要望を差し戻してしまいます。
しかし、世の中の発明や画期的技術の類は大抵、みんなが「それは仕様です」「それは常識です」と当たり前のように思っていることに、「仕様は変えられた!」「常識とは違ってた!」という発見をすることから始まっています。
つまり、「仕様」とか「常識」というのは、その人がその時点で勝手に設けている制限であって、本来はそんなものに限りはないのです。
「これは、そういうものだから」「そう決まっているから」「それが普通だから」という言葉が出てきた時にはすかさず、「でもそれを覆したら、大きな発明だぞ」と思うようにしたいものです。
そこに大きなビジネスチャンスが隠れているのです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 「それは仕様です」「それはそう決まっています」という言葉で、今までお客様に返答したこと、思って諦めたことなどを思い出して、それを全てノートに列挙する。
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