【書評】奇跡の「水平に開くノート」を作った老人コンビの柔らか頭

 

出典は、最近読んだこの本です。印刷業界の革命的なノート「ナカプリバイン」を生んだ中村社長の著作。職人魂が凝縮されています。

814rb-TbfRL

おじいちゃんのノート
(中村輝雄 著/セブン&アイ出版)

それは、仕様です」という言葉を、メーカーの方ならばこれまでに何度も口にしたことがあるのではないでしょうか。

なにか要望が寄せられても、「これは仕様でこういうものなので、できません」「これはこういう使い方しかできないものなんです」「そういうのは現実的に無理なんです」という理屈で、その要望を差し戻してしまいます。

しかし、世の中の発明や画期的技術の類は大抵、みんなが「それは仕様です」「それは常識です」と当たり前のように思っていることに、「仕様は変えられた!」「常識とは違ってた!という発見をすることから始まっています。

つまり、「仕様」とか「常識」というのは、その人がその時点で勝手に設けている制限であって、本来はそんなものに限りはないのです。

「これは、そういうものだから」「そう決まっているから」「それが普通だから」という言葉が出てきた時にはすかさず、「でもそれを覆したら、大きな発明だぞ」と思うようにしたいものです。

そこに大きなビジネスチャンスが隠れているのです。

【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)

  • 「それは仕様です」「それはそう決まっています」という言葉で、今までお客様に返答したこと、思って諦めたことなどを思い出して、それを全てノートに列挙する。

image by: Shutterstock.com

 

弘中勝この著者の記事一覧

<まぐまぐ大賞2015・ビジネスキャリア部門第1位受賞/まぐまぐ大賞2014・総合大賞受賞> 連載5,000回を突破した、次世代を切り拓くビジネスパーソン向けの情報メディア。ご商売に活かせる発想源を毎日お届け。世に価値あるものを提供したい経営者・マーケティング担当者だけ、お読み下さい。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 ビジネス発想源 』

【著者】 弘中勝 【発行周期】 日刊

print
いま読まれてます

  • 【書評】奇跡の「水平に開くノート」を作った老人コンビの柔らか頭
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け