「あの人、見た目はいいんだけれど話し方がね」なんて話、結構よく聞きます。ということは、たとえパッと見地味目であっても魅力的な会話術を身につけていれば、相手に好印象を与えることができるということですよね。そんな「成熟した大人の話し方」を、メルマガ『伝授! 潜在意識浄化法』の著者で言語心理学者の齋藤翔さんが読者だけにレクチャー。5つの法則を意識してみてくださいね。
魅力を最大限に高める「話し方」
「成熟した大人の話し方」は、あなたの魅力を最大限に高めます。
モデルのようなスタイルの女性たちの「天麩羅食べてー」にガッカリした、という話がありましたが、逆もまたあり得ます。目立たない地味な格好をしていても、一言二言交わしただけで「きちんとしている」「育ちが良さそう」とわかるのは、心地よい驚きです。
話し方の価値は、年齢を重ねるごとに高まります。今年より来年のほうが「成熟した大人の話し方」に近づいているように、トレーニングを積み重ねましょうね。
話し方の判定基準は、「良いコミュニケーションかどうか」。
- 相手の話をよく聞いているか
- どことなく品があるか
- 伝わりやすい言葉を使っているか
- 話の内容は前向きか
- 余裕を感じさせるか
どこかひとつ欠けても、「成熟した大人の話し方」にはなりません。
ありのままに受け取らず自分基準で物事を判断したら、明るく軽くカラッとした態度にならない。
いくらノリがよくても品のない話題で盛り上がったら、成熟した大人の女性としては恥ずかしい。
品位を保とうとして無理に難解な言葉を使ったら、良いコミュニケーションにならない。
言葉そのものは抑制が利いていて、相手の話題に合わせたとしても、内容が誰かの悪口や職場の愚痴だったりしたら、成熟した大人とは呼べない。
明るい表情で丁寧な物言いだったとしても、店員さんのミスをなじったり、自分の都合を強く主張したりするようなのは、余裕が感じられないから成熟した大人の話し方ではない。
「成熟した大人の話し方」を身につけるために、それぞれの条件を掘り下げてみましょう。
相手の話をよく聞いているか
良い話し方にとって、自分の言いたいことを「言った者勝ち」ではありません。相手の話を「聞いた者勝ち」です。「しゃべらせたほうが勝ち」とも言える。
コミュニケーションに勝ち負けなどありませんが、つまりはそのほうが良い話し方、魅力的なコミュニケーションになる、という意味です。
「今日は言いたいことを言わせてもらう」なんてはりきって会談に臨むような場面はおなじみですが、成熟した大人の話し方という観点からいえば「今日は言いたいことをしゃべってもらうぞ」とはりきるほうがいい。
「話し方」には「聞き方」が含まれるわけです。
それはそうです。一方が他方に向かって一方的にしゃべり、それだけで終わる状況はほとんどない。通常の話し方は、互いの応酬です。
しかも、相手本位で良い話し方をしたいなら、こちらがどんな言葉でどんな話題で話したらいいのかを判断するために、相手に先に話してもらうのが妥当でしょう。
だから、まっさきに気にしたいのが「相手の話をよく聞いているか」なのです。