話し方で損する人、聞き方で得する人

 

良い聞き方は「ネガティブな解釈をしない」

では、良い聞き方をするにはどうしたらいいのか。

「たくさん聞く」が答えです。それも、「色眼鏡で見る」ことをせず、「バイアスのない聞き方」ができたら理想的。

といっても、言葉の能力ひとつ取っても「100%そのまま、ありのまま」受け取るのは不可能です。

ある言葉を耳にしたとき、その言葉に関する知識には人によって差があります。本人がありのままに聞いているつもりでも、言葉の解釈が違ったら、どうしても「色眼鏡」がかかるのです。

かといって、「言葉の知識をみんなで揃える」のは、理想ではあっても現実的ではない

とするなら、「できるだけ、ありのまま」を心掛けつつ、「ネガティブな解釈をしない」という聞き方を基本姿勢としましょう。これだけで、あなたの話し方の成熟度は上がります。なぜなら、自己防衛本能がゆえに、ネガティブな解釈をする傾向が誰にもあるからです。

「本当かな」「嘘じゃないかな」と警戒しながら聞くのは、損害を被らないようにとの防御から。

「相手に悪意があるのではないか」という疑念がよぎるのは、その悪意の犠牲になりたくないから。

「それは間違っているのでは?」と首をかしげるのは、自分のほうが正しいのではないか、そうでありたいという欲求があるから。

だから、ネガティブな聞き方をする人が多いのです。

あなたが「ネガティブな解釈をしない」と決めるだけで、差がつきます

「本当かな」「嘘じゃないかな」「悪意があるのではないか」「間違っているのではないか」はすべて、自分基準の聞き方です。自分にとっての正解と相手にとっての正解は違うかもしれない。自分にとっての悪意は、相手にとっての正義かもしれない。

相手が「1+1は、3なんです」「ピラミッドは四角ですよ」なんて言ったとき、即座に――脊髄反射的に――「そんなわけないだろ。小学校からやり直したほうがいいぞこのオヤジ」と内心悪態をつくとしたら、聞き方に余裕がなさすぎます。

また、ネガティブな聞き方をされると、相手は話してくれなくなります。たくさん聞く必要があるのに、聞けないわけです。ポジティブな気持ちで、たくさん聞きましょう

image by: Shutterstock

 

伝授!潜在意識浄化法』より一部抜粋

著者/齋藤翔
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