結果が出ず、ふてくされた社員の「バカ蹴り」を今すぐなくす方法

 

僕はコンサルティングに入る際に、まず、店長たちに結果が出やすい「フレームワーク」を数点教えます。フレームワークというのは、仕事を効率的に進めるための視点考え方の」なのですが、このフレームに当てはめて考えることで、仕事の成果が向上したり考える視点のモレを無くすことができなす。

飲食店で言えば、店舗コンセプトを考える際には、ターゲット、利用動機、立地環境、利用金額構成(客単価)、メニュー構成、サービスコンセプト、競争優位性という8つの「枠」に考えを纏めることで、店舗コンセプトの整合性が取れるようなりますね。

このようなフレームワークを社内で共有することができれば、「バカ蹴りするスタッフを壊滅させることができ、より質の高い話し合いができるとともに、成果も上げやすくなります。

私がまず、店舗スタッフに覚えてもらうフレームワークは、「成果を出すための6ステップ」というフレームワーク。

現状分析→問題点の抽出→問題点の絞り込み→ゴール設定→対策立案→動機付け

このフレームワークを学んでいただくことで、店舗改善等をスムーズに、そして、より高い確率で成果を出すことが可能になります。

このフレームワークを使用する際に大切になるのは、「仮説立て」。現状分析と問題点の抽出は、数値を活用すればすぐにできます。数値を色々な視点で分解し、前月の数値や自店の適正値と比較すれば問題点は発見しやすくなりますが(こういった分解する、比較するという思考を社内で共有化することもとても重要!)、そこからより重要になってくるのが「仮説立て」。数値の変化、違いが「なぜそのような状態になっているのかと仮説立てするわけです。

例えば、客単価が先月よりも200円下がっていると、下がった原因と思われることを「仮説立て」するわけです。冒頭の質問は、この「仮説立て」を促すために普段私は積極的に店長たちに投げかけているのです。

この「仮説立て」ができるようになれば、問題の原因が見えやすくなり、原因がわかれば、それを改善すればいいわけですから、より成果も高くなるわけです。

ただ闇雲に「頑張れ」「何かしろ」と言っても、結果が出なければスタッフ自身のモチベーションも下がりっぱなしになります。「結果が出やすい」思考方法を社内で共有化することで、成果の出る確率が高まればスタッフのモチベーションも自然と向上します。

皆さんの会社では、「フレームワーク」のような考え方を共有するツールはありますか?

image by: Shutterstock.com

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