男と女、知らない街で道を探すのが得意なのはどっち?

 

空間認知、感情認知テストの結果は?

さらに、こんな研究もなされました。

■「空間認知テスト」

「空間認知」とは、知らない街で道を探すときや、エンジニアのシステム化の仕事などでも必要な能力です。テストでは、図形を使い、正しい形を当てる、どこにその図形が隠されているかなどを当てる、というテストがなされました。

一般的にこの空間認知能力は、男性の方が得意ではないかといわれていました。本当にそうだったでしょうか?

はい、このテスト結果は、「男性の方が認知能力が高い」と実証されました。科学的な実証テストでも、インターネット上での20万人調査でも、男性の方がいい結果がでたそうです。

男性は、図形を見て図形を理解することに必要な脳を使い、それに集中して、女性よりすばやく正解を出すことができたのです。次に、こんなテストもなされました。

■「感情認知テスト」

人間の感情を読み取る能力を測定するテストです。俳優さんたちが、表情を変えながら意味のない言葉をいい、それを見ながら、感情を読み取るというテストです。この「意味のない」言葉というのがミソで、何を言っているかわからないけれど、その表情を見て、どんな感情かを当てるというテストです。

一般的に、感情認知に関しては、女性の方が得意といわれています。本当にそうだったのでしょうか?

はい、このテスト結果は、「女性の方が感情認知能力が高い」と実証されました。

世界中で同様の調査してみても、男性より女性たちの方が、俳優さんのその表情から、喜怒哀楽の感情を素早く正確に読み取ることができたのです。女性にとっては、空間認知テストよりは、かなり簡単なテストだったようです。

ところが、このテストを受けた男性たちからは、「俳優たちが、何を言っているかのわからないので、どんな感情かわからない」という感想が多く寄せられたというのです。

つまり、男性は「言葉(言っている内容)と感情を結びつけている」ので、その言葉や言っている内容がわからないと感情も読みにくい、ということがわかってきたのです。その人の感情を読み取るのに、言葉とその内容が、必要だということですね。

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