なぜ、世界共通で「男性よりも女性の方が長生き」なのか?

 

体の柔軟性が健康寿命に貢献する

男女の違いの中でも特にわかりやすいのが体の柔らかさです。私は健康寿命を延ばすアイテムの一つとして、体の柔軟性は必須だと確信を持っています。それは筋肉や関節の柔らかさですが……、実はその先にもっと深い意味での柔軟性も存在します。

まず今回は、単純に男女の柔軟性の違いから。

男性は女性と比べると筋肉質で骨が太いですよね。それだけでもカタ~いイメージです。(>_<) 一方、女性は関節が柔らかく、筋肉も筋も収縮可能な幅が大きいことがわかっているそうです。そもそも出産時の骨盤の稼働域を見せられたときには私もその柔軟さに度肝を抜かれました。(_😉

さて、そんな理由で女性のほうが柔らかいという結論です。で、柔らかいと何がよいのか。それは運動する前のストレッチの目的を考えればすぐにわかります。

柔らかいということは、そこが暖かく、血行が良く、気が通っていることを意味します。それは体の疲労物質も溜まりにくく疲労回復が早い状態。さらに細胞レベルで見れば、特にミトコンドリアが無駄なエネルギーを使わずに動きやすい状態ですから、それだけで細胞の寿命が延びることに繋がります。

逆に、硬い体を想像すれば、体の中に不要な老廃物が溜まりやすく、体液の循環は悪い。血行不良で冷たい体。細胞も無駄なエネルギーを浪費し寿命を縮めてしまいます。
何でもそうですが硬いものは一見堅そうに見えて脆いものです。

例えば硬度が最高のダイヤモンドに、硬度は低くても靭性(強靭さ)の強い翡翠(ひすい)をぶつけるとダイヤモンドが割れてしまうんですね。最高硬度のダイヤモンドがハンマー一撃で割れるのに対し、翡翠はなかなか割れないわけですから、いかに柔軟性が大事かわかります。

というわけで体の筋肉や関節を柔らかく保つことは、健康寿命を長く保つ秘訣になると思われます。

ただ実は、この体の柔軟性を手に入れる事で得られるメリットはこれだけではないんです。本当に効くのはここから先の部分にあるのですが……。

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