米中はもはや新冷戦。国連総会で見えた、大国間パワーバランスの変化

 

米ロ関係は、改善しつつある

クリミア併合で「世界の孤児」になったはずのプーチン。国連総会で演説し、その後オバマと90分会談を行いました。ウクライナ問題では、今年2月の「停戦合意」を維持することで一致。シリア問題では、「イスラム国を退治しなければならない」ことで一致。

しかし、プーチンは、「アサド政権を支援、強化することでイスラム国と戦うべきだ」と主張したのに対し、オバマは、「アサド政権なんて支援できない」という立場。

とはいえ、米ロ関係はゆっくりと改善しつつあります。これも理由は、「AIIB事件」。アメリカは、最大の脅威となった中国と戦いやすくするために、ロシアと和解することにした。

中国と「埋め立て問題」でもめていた5月、ケリー国務長官がモスクワを訪問。「ウクライナの停戦合意がつづけば、対ロシア制裁解除もありえる」と語り、ロシア国民を仰天させました。

7月、アメリカとロシア(と英独仏中)は、長くつづいてきた「イラン核問題」を解決します。現在、両国共通の課題は、「イスラム国」です。ケリーさんとラブロフさんは、この問題を解決するために頻繁に協議をつづけています。

●結論2 アメリカとロシアは、和解にむかっている。

「世界の孤児」プーチンが、そこから脱却していくプロセス。近々ダイヤモンドオンラインに詳細な記事を書く予定です。楽しみにしていてください。

print
いま読まれてます

  • 米中はもはや新冷戦。国連総会で見えた、大国間パワーバランスの変化
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け