教育者が暴露。受験戦争は既得権益を守りたい者が作り出した幻想

 

そうは言っても、一方で政府はどんなことをやっているか。

少子化対策

これどういう意味かわかりますか。

子供が少ないって意味です!

それくらいわかっとる?

失礼しました。

でも、そうなんです。

子供は減っています。

大学に入りたい受験生数を大学の入学定員で割った値は1.0を割ってきています。

いわゆる「大学全入時代」ですね。

すると、当然ながら定員割れする大学が出てきて、大学の数が減るのかと思いきや。

大学は増えていたりします

なぜでしょう?

理由はカンタンで、大学っていうのは定員を満たさなくても儲かるからです。

大学と名がつけば、結構な補助金が入ってきます。

地方の都市に私立大学をつくるとなれば、その地方が誘致のためにいろいろと優遇してくれたりもします。

地方都市にとっては、大学があるとイメージアップし、雇用も生まれるわけです。

学生が来ると活気づくし、お金も落としてくれますね

地方都市の大学であっても、大学で働きたい人はたくさんいます。

それなりに社会的地位も悪くないのですから。

教員免許も必要ない大学の教員スタッフを集めるのにも苦労しないのです。

そのような大学には、もちろん受験戦争というような勉強をしなくても入れます。

学力が中位から下位の受験層は、ほとんど勉強しないでも大学に入れる時代なのです。

一方、東大や京大をはじめとする旧帝大などの超難関大は全く別です。

依然として超一流の企業はそのあたりの大学出身者を採用します。

学歴信仰と言えばそれまでですが、実際にはトップの大学卒の学生はそれなりに優秀だということでしょう。

そうとなれば、やはりそのあたりの大学に行かないことには超一流の企業に就職できないと考えるのは自然なことです。

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