自宅を売却して家賃を払う「リースバック方式」のメリットって?

hiroda20141214
 

かつては自宅を何代にも渡って引き継ぐというのが一般的でしたが、高齢化と核家族化が進む今、新たな選択肢として「リースバック」が注目を集めています。あまり聞きなれない言葉ですが、無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者でマンション管理士の廣田信子さんに、その仕組みと利点を解説していただきました。

「リースバック」という新たな選択肢

こんにちは! 廣田信子です。

マンション居住にも、「リースバック」という方式が考えられるようになりました。「リースバック」とは、不動産等の資産を売却し、それをそのまま使用しながら買い主に使用料を支払う方式です。企業が、赤字決算を回避するため資産処分をせざるを得ないようなケースで、よく使われる手法です。

当初は自社の所有だった大型スーパーが、実は、不動産投資会社に土地建物を売却していて、今は、賃貸契約でそれを借りて、営業はそのまま継続されているというようなケースがけっこうよくあります。会社経営者が、どうしても資金繰りがつかないときに、自宅をリースバックで売却して、そのまま家賃を払いながら住み続け資金ができたときに買い戻す…というようなことも行われていました。

もちろん、買主は、その分の利回りを求めますので、売却金額は市場より低め家賃は市場より高めになりますが、事業や日常の生活を継続しながら、まとまったお金がつくれる方法としては、有効な方式です。

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