頑張って他人の役に立とうとする人が、自分の心を満たせない理由

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受験合格、会社での出世、恋人をゲットなど、成功は努力と成長のばねとなります。それ自体は、悪いことではありません。常に前を向く自分自身を認めてあげたくもなるでしょう。それでも人生は、思い通りには運ばないこともままあります。今回の無料メルマガ『たった一つの小さな「コツ」があなたを変える』では著者で大学講師でもある野澤卓央さんが、どんな状況でも自分自身を愛せることこそ全ての出発点だと力説しています。

人を愛せる人になるコツ

自分で自分を満たすことの大切さや、自分を満たす具体的な方法を知らないとき、僕は自分の気持ちを満たすために無自覚に人を利用していました。

例えば、サポートを求める人が目の前に現れた時、自分の出来る範囲で人をサポート貢献する人(前者)と、漠然と人のために何かしたい、人に貢献したい、人を救いたいと思っている人(後者)、は似て非なるもの。

前者は、自分の心が動くことをしただけなので、人に見返りを求める必要がありません。自分に余裕もあるので人を見守り、相手のペースで臨むことができます。川で溺れている子どもを見つけ、気づいたら手を差し伸べていたという様に、人に、頭でなく心から貢献したときは人のためと頭で考えることはありません。溺れていた子どもが助かると、その子やその家族の幸せを心の底から喜べます。

相手に感謝されたことは嬉しくても、人として当然のことをしただけと、名前も名乗らず去っていく人もいるほど、見返りが必要なくなります。そこには喜びと愛だけがあります

後者は、自分の満たされない気持ちを埋めるため、また自分の存在価値や居場所を作るために、困っている人を見つけては頑張って人の役に立とうとします。無理して人のために頑張っている自分、良いことをしている自分に酔いしれます。相手に何かすることが目的なので、相手をそっと見守るができません。人のアラや出来ていない所を見つけては、指摘し相手を直してあげようとします。

しかし、相手からの見返りや感謝がないと寂しさや怒り不満を感じます。同時に相手がうまくいかないと責任を感じ、自分の努力や力不足を感じてしまいます。そして、自分の言うことを聞かなかった相手が悪いと人を否定するか、もっと何かできたはずと思い、相手の役に立てなかった自分を責めます。

自分が満たされていないと、人の役に立とうとしなくても、人や世の中の欠けているところを見つけてしまうので、常に不平不満や諦め、無力感がわいてきます。

このコツを書いていて自分の中に前者も後者もあるなと感じました(笑)。

人を助けること人からの評価では自分の心を満たすことはできません。自分が自分を愛することで自分の心は完全に満たされる。自分を完全に認めた人は人を自然と認めることができる。自分を完全に愛した人は自然と人を愛せるようになる

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