現役医師が警告。2030年には世界で毎年3000万人が癌で死亡する

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早期発見技術や新たな治療法の確立などで、不治の病ではなくなってきた印象もある癌ですが、「2030年には癌で亡くなる人が世界で現在の3倍、約3000万人になると言われている」と話すのは、現役医師の徳田安春先生。自身のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』で、癌の要因と予防法について解説しています。

2018年、癌でなくなるのは世界で約1000万人

2018年の1年間では、世界で約2000万人の人々が癌に罹ったと見積もられています。そして、悲しいことに、約1000万人が癌で亡くなっただろうと言われています。癌による死亡は増えているので、このペースでいくと、2030年までには、毎年3000万人もの人々が癌で死亡すると考えられています。

癌による死亡が増えている原因は、生活習慣と高齢化です。まず、最大要因は喫煙です。タバコは肺癌の最大の危険因子です。2018年の1年間で世界の200万もの人々が肺癌で亡くなっただろうとされています。喫煙はほとんどの癌になりやすくなるリスクを高めます。乳癌、大腸癌、食道癌、膵臓癌、膀胱癌などです。

次に大きな要因は、動物性脂肪、特に赤身の肉の取りすぎです。赤身の肉を普段から食べていると、大腸癌のリスクを高めます。そして、飲酒。大腸や食道、肝臓などの癌のリスクが高まります。お酒を飲んですぐに顔が紅くなる人は、飲酒で食道癌のリスクが高くなることがわかっています。また、加工食品に含まれている発癌物質も無視できません。ソーセージやハム、スパムなどの常食はおすすめできません

感染症としての癌もある

癌には病原体で起こるものもあります。まず、ウイルス。肝炎ウイルスによる慢性ウイルス性肝炎や肝硬変から肝臓癌が発生することがあります。特に、B型肝炎ウイルスが問題です。B型肝炎ウイルス感染はワクチンで予防できます。性行為で感染するので、複数のパートナーがいる人には予防接種を勧めます

発癌ウイルスとして最近注目されているのはヒトパピローマウイルスです。扁平上皮癌の原因となります。子宮頚癌や陰茎癌、咽頭癌、喉頭癌などの頭頸部癌などです。子宮頚癌を起こすヒトパピローマウイルスに対してはワクチンが開発されており、世界的に接種が実施されています。日本ではワクチンの安全性に対する懸念からあまり普及していませんが、希望者は接種可能です。

胃癌の重要な要因にピロリ菌があります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの原因にもなります。ただし、ピロリ菌に感染している人のうち、ほんの一部の人でのみ胃癌を発症します。現在の医学的推奨では、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを発症した人に対して抗菌薬内服による除菌治療が勧められています。その他、HTLV1というリンパ球に感染するウイルスは、成人T細胞白血病の原因となりますが、発症率は低いです。

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