子どもが告げ口のようなことを訴えてきたら(いろいろと感じること・考えることはあると思いますが、それは一旦抑えて)、まずは何でもよく聞いて、子どもの気持ちを受け止めてあげたいところです。
ただ、「何でもよく聞く」「子どもの気持ちを受け止める」と言っても、それは「子どもの言いなりになる」「子どもの悩みを解決してあげる」ではありません。
子どもの問題は、極力子ども自身が解決できるのが望ましい、は正論です。だけど、その前に、自身で解決するための勇気・意欲・元気を取り戻せるように、言いたいことを聞いてあげて、気持ちを受け止めてあげることが必要だということも、心に留めておいてください。
ひとしきり言いたいことを言い終えて子どもが落ち着いたら、「自分たちでの解決」に向けて、寄り添ってあげればOK。具体的な方法はいろいろですが、ひとまずは子ども本人と相手の子どもの両方に向かって「どうしたらいいだろうね?」と問いかけてあげましょう。
オマケですが、前述の研究では「大人に告げ口する」回数のうちウソを言っている回数も調査されています。何回に1回くらい、ウソが混じっていると思いますか?
調査結果の平均値は、
- 「大人に告げ口した」回数:そのうちウソを言っている回数=10:1
とのこと。また、子どもが明らかに事実と違う主張をしていても、本人が認識できている範囲では100%本当のことを言っている、ということも頻繁にあります。
中にはウソの訴えをすることで親の愛情を確認するとの歪んだ成功体験に染まってしまった子もいますが、多くは「ウソ」をつく意図はないと信じて接してあげたいところです。
上記と同様の対応をしていれば、本人が認識できていなかったことも自然と分かってきますし、仮にウソをついていたとしても、ウソを言うこと自体にメリットが生まれないので、子どもに歪んだインセンティブを与える心配もありません。
- 子どもの問題は子ども自身が解決することを目指すスタンス
を持ちながら、
- 子どもには問題を解決できる・解決できるようになる可能性が必ずある
と信じて、
- いつでも子どもの話を真摯に聞き、気持ちを受け止める
との姿勢で接してあげていただけたら、私もうれしいです。
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