また、立ち会い出産を始めた時には、随分批判を受けました。例えば、ご主人に臍の緒を切ってもらうのは医師法違反だと言うのです。自分の子供の臍の緒は業として切るわけではなく、医師法違反ではないのですが、なかなか理解を得られませんでした。
その時にも別の先生から、新しいことを始めれば衝突も起こる。けれども喧嘩だけはするなと諫められました。それはキリスト教的に言えば、赦すということでしょう。そのような温かい励ましをいただきながら、今日までやってきました。
もちろん辛いこともありますが、出産の喜びというのは我われが側で見ていて嫉妬するほど大きなものです。そのような場を提供できる幸せというのは、何ものにも替えがたいものがあります。やはり妊婦さんたちの笑顔、それから職員の笑顔、これがこの仕事を続けていく大きな原動力です。
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