M-1グランプリ炎上騒動、上沼恵美子の「軽率」だったコメント

 

「好き→面白い」、「嫌い→面白くない」

上沼恵美子さんの採点やコメントについては以前から「どうなのか?」という声はあった。思ったことをストレートに発言することも多いので大きな笑いを生み出すことができなかったコンビが上沼恵美子さんに酷評されるケースは、ほぼ毎年見られる。「上沼枠」、「怒られ枠」とも言われるが、2017年はマヂカルラブリーが酷評された。上沼恵美子さんに酷評されたことで逆にマヂカルラブリーは話題になって爪痕を残すことが出来たので結果的には良かったが「さすがに酷い」と上沼恵美子さんを批判する人もいた。

上沼恵美子さんを批判する意見の多くは「好き・嫌いで採点している」というものである。実際に「好き」or「嫌い」というワードを頻繁に用いるが、「好き→面白い」、「嫌い→面白くない」置き換えるとしっくり来る。漫才師や芸人にとって「面白くない」と言われるのが一番きついことだと思うが、一番きついワードをなるべく使いたくないが故に上沼恵美子さんは「好き」や「嫌い」というワードを多用していると考えられる。「相手を傷つけたくない」という上沼恵美子さん特有の心遣いだと個人的には思う。

ただ、心遣いは全ての人に伝わるわけではない。言葉通りに受け取って、「上沼恵美子は好き・嫌いで審査するな!!!」と怒り狂う人はどうしても出てきてしまう。個人的に残念に思ったのはM-1グランプリの決勝に出ているとろサーモンの久保田さんやスーパーマラドーナの武智さんは十分に理解できているものだと思っていたが残念ながらそういう感じではなさそうだという点である。「この2人ほどのキャリアを持った漫才師ならばその程度のことは簡単に察することができるだろう…」と残念に思ってしまう。

迂闊だったと思う上沼恵美子さんのコメント

他の賞レースとM-1グランプリの大きな違いは「審査する人の豪華さ」だと思われる。他の賞レースで優勝したとしても成功が約束されるわけではないがM-1グランプリで優勝できるとしばらくの間は仕事に困らない。その後、売れ続けることができるのか?否か?はコンビやグループの実力にかかってくるが、今のお笑いの世界においてM-1王者という肩書きは何ものにも変えられない武器となる。「M-1で勝つこと」に全神経を集中させているコンビやグループはたくさんあるので緊張感やプレッシャーも段違いである。

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