なぜ「シャンゴ」のパスタは群馬のソウルフードになれたのか

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群馬県高崎市にある有名な老舗イタリアン「シャンゴ」。今ではさまざまなメディアでも取り上げられている同店ですが、シャンゴのパスタを「ソウルフード」として定着させたその戦略は何でしょうか? 今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では、著者のMBAホルダー・青山烈士さんがその理由と戦略を詳細に分析・解説しています。

文化を根付かせる

地域の方のソウルフードとして定着しているメニューを提供している企業を分析します。

シャンゴ (群馬の老舗イタリアン)

戦略ショートストーリー

パスタ好きの方、大盛り好きな方をターゲットに「創業50年の歴史」に支えられた「シャンゴでしか味わえない美味しさ」「ボリューム満点」等の強みで差別化しています。

長年にわたり美味しさを追求しながら、変わらない味を提供し続けることで幅広い顧客層の支持を得るとともに、高崎にパスタの文化を根付かせています。

■分析のポイント

文化を根付かせる

まずアイデアを出せ」という創業者の口癖からもわかるように「シャンゴ」ではアイデアを出すことを非常に重視していることが伺えます。様々なアプローチでアイデアを考えていると思われますが、特徴的なのが「置き換え」という手法です。

例えば、何が「置き換え」られているかというと

・「カツカレー」のライスをスパゲティに、カレーを濃厚ミートソースに置き換えたものが、「シャンゴ風スパゲッティ」
・「ラーメン」の「麺」を「スパゲッティ」に、「スープ」を「あさりのゆで汁を活用したスープ」に置き換えたものが「ボンゴレスープスパゲッティ」
・「塩焼きそば」の「麺」を「スパゲッティ」に置き換えたものが「ペイザーナ」

という形で、既に世の中にあるもの(麺メニュー)を「置き換える」ことで、今まで世の中になかったメニューを考案していることが伺えます。

そして、アイデアをアイデアのままで終わらせずにしっかりと形にしていることが「シャンゴ」の素晴らしいところです。アイデアが顧客の目に触れることなく消えてしまうということは多いですからね。

上記のようにアイデアを出すことを重視して、実際にアイデアを生み出し、地域の顧客に提供し続けてきたことが、パスタ文化を高崎市に根付かせるうえで非常に大きなポイントになってきたと思われます。

やはり、食べ物を文化として根付かせるには、飽きさせないことが重要となりますので、パスタの様々な食べ方を提供してきた「シャンゴ」の貢献度は大きかったと言えるでしょう。

老舗と呼ばれるようになってからも、高崎市内の一番おいしいパスタ店を選出するイベントである「キングオブパスタ」に参加して、新しく開発したメニューを提供するなど、高崎市を盛り上げることに貢献していることも地域の顧客から愛されている理由の一つになっていると思われます。

今後も「シャンゴ」から発信される情報に注目していきたいです。

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