秀吉も見上げた楼閣。この春、京都の空に五重塔と桜吹雪を愛でる

 

仁和寺の五重塔

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仁和寺の五重塔は1644年に建立されました。現在の東寺の五重塔が再建された頃です。なので建築様式は東寺の五重塔とよく似てます。特徴としては各層の屋根の幅がほぼ同じです江戸時代初期の特徴的な建築様式だとされています。高さは36メートルです。

仁和寺は御室桜で有名なお寺です。御室桜は遅咲きの桜で、お花見が終わりに近づく頃に満開となります。御室桜越しに見る仁和寺の五重塔は、とても見応えがあります。御室桜は人の背丈ほどしかない低い木なので、そのふもとからそびえ建つ五重塔は雄大さがあります。御室桜と五重塔のコントラストを見ることが出来るのはまさに御室仁和寺だけです。

八坂の塔

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通称「八坂の塔」で親しまれている五重塔は、法観寺というお寺の建築物です。高さは46メートルあり、京都では東寺の五重塔に次いで2番目の高さを誇ります。建てられた時期は4つの五重塔の中で最も古く589年で、ナント聖徳太子の創建です。しかし、何度も火災で焼失し、そのたびに再建され、現在の姿となっています。平安時代は小野篁が再建し、鎌倉時代は源頼朝が再建し、室町時代には6代将軍足利義教が再建しています。現存する八坂の塔は1440年に足利義教が再建したものと伝わっています。

テレビのドラマなどで京都の町並みが映る時によく法観寺の五重塔が背景に映し出されますよね。おススメは毎年3月に開催される東山花灯路の時期にライトアップされる姿をご覧頂きたいと思います。今年は3月8日から17日です。

● 東山花灯路

時期的にはまだ寒いのですが観光客はあまり多くなくおススメです。

京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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