「自分らしく、自由に、豊かに」を追求できる社会に伸びる暗い影

 

しかし、時代は変わりました。でも、すり込まれた価値観は、本人も、親も、周りも簡単には変わりません。自分に課せられた「こうあるべきに縛られ自分に価値を見いだせずひきこもり」になって苦しむのです。

さらに、今後、ますます、女性が働きやすい環境の整備や、外国人材の積極的活用と環境整備が進む中で、自分が思うような人生を送れていないことが、女性や外国人の方に対する非難や憎悪自分を受け入れない社会そのものへの復讐に向かうことも十分考えられます。

より「自分らしく」「自由に」「豊かに」を追求できる社会には、その影に、それができない多くの人を内包することを、私たちは忘れてはならないと思うのです。

じゃあ、どうしたらいいか、明快な答えがあるわけじゃないけど、何か事件が起こる前に、そのことに気づき、自己責任で片付けずに社会全体の課題としてとらえなければ安定した社会は維持できない…と強く感じています。時代の「光」と「影」は表裏一体なのですから。

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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