多くの人が「増える年金」ではなく「減る年金」を選択する理由

 

ベストな年金受給は何なのか?

大塚 「受け取り年齢を遅らせることについては、70歳まででなく、75歳まで延長選択ができるようにする案も出てるみたいですね」

新米 「そうすると、1.42倍が何倍になるんでしょう?」

大塚 「自分で計算したら?え~っと、1.84倍になるわ」

新米 「すみません…。(>_<)1.84倍だと、昔の1.88倍水準に近づきますね」

E子 「自分の寿命がはっきり100歳まであるってわかっていれば、1.84倍を選ぶんだけどね…」

大塚 「でも、75歳まで生活費があれば…ですよね。さっきの時間価値のことも考えると、それまで年金を使えないって言うのも嫌かも…」

新米 「誰もが、そういうことで悩んでしまうわけですね!」

所長 「でも、そもそもこういった制度があること自体、知らない人も多いだろうね」

深田GL 「周知度の低さ、年金知識の不足ですね」

大塚 「65歳の壁は大きいでしょうねー。安定した就労や収入がないと年金開始年齢を遅らせることは難しいですもん…」

新米 「そういえば、日本人男性の平均健康寿命って72歳だってこの間知りました」

E子 「そう考えると、75歳まで開始年齢を遅らせるのもやっぱり考えものねー。自分で使うのでなくて、介護してくれる人たちがメインで使うってことになるかも」

新米 「複雑ですね…」

所長 「米国のコンサル会社マーサーがまとめた今年度年金制度の国際ランキングによると、先進国37国のうち31位だったそうだよ。私的年金の加入率や国の借金からなる『持続性』の項目は最低ランクのEだって」

大塚 「そんなランキングがあるんですね」

所長 「マーサーは、『改善がされなければ、年金制度の効果と持続性には疑義が生じる』と指摘しているんだ」

新米 「うーーーん」

E子 「他にも繰り上げ率を基準額の0.5%から0.4%にするとか国保の保険料上限を96万円から99万円にあげるとか、75歳以上の後期高齢者が納付する医療保険料の上限を62万円から68万円に引き上げるとかいろんな案が出てるわねー」

今週の新米からボスへ一言

年金かー。僕がもらえるのは、いったい何歳からになるんだろう。人生100年時代となると、80歳位までは元気で働ける身体じゃないとなー。そういえば、この間TVで武田真治さんが、お金を貯めるのも大事だけど、まず身体づくりだと言っていたのに思わず納得しちゃいました~。

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