外出を控えて運動不足になると、知らずしらず低体温となってしまうようです。そして、体温が低い状態は内蔵、筋肉、関節、果ては気持ちまで停滞させてしまうと、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者のぶ先生が注意を促します。先生は「冷えていては都合が悪い生活習慣」を推奨。適度な運動として「階段昇降」をオススメしています。
カラダの冷えは、もったいない
【カラダが冷えていると、いろいろもったいない】
カラダが冷えているということは、「体温が十分に高まっていない」ということ。体温が低いと、
- 血流が不十分なため筋肉や関節はこわばり
- 心臓の働きが弱いからカラダの活力が落ちて、気持ちも憂鬱傾向に
- 内臓の筋肉も機能低下するから、胃もたれや便通異常で体の居心地が悪くなる
- 手足の末端が冷えていると、細かい作業が苦痛になったり、根気が続かなくなったり
- 脳や目への血流が不足しがちだから、集中力が落ちて、物事に取り組む意欲が低下する
こんな風に、体が冷えていると、「生きていくパフォーマンス全般」が落ちるわけです。
【冷える体で満足しない】
そもそもカラダが冷えているのは、カラダが冷えている状態に満足しているから。カラダが「冷えている状態」に、不満や危機感を持ち始めると、代謝はよくなります。
そのためには、「冷えていては都合が悪い生活習慣」に切り替えること。無理をする必要はないですが、少し体をアクティブに使うことが必要。
【温まるカラダづくりのキーワード】
「足腰」と「立ったりしゃがんだり」、です。1日の内、こまめに立ったりしゃがんだりをすることで、心臓に適度の負荷をかけて、足腰の十分ストレッチを効かせる運動が、血流を促し自律神経を適度に刺激して内臓機能を高めます。
カラダが緩慢なら、こまめに「立ったりしゃがんだり」を繰り返すこと。身近なことは自分でやる。身の周りのごみをごみ箱まで捨てに行くとか、人に頼まないで自分でものを取りに行く、などですね。あるいは、呼吸を丈夫にするために、「ちょっと散歩に出かける」のもよい取り組みです。
おすすめは「階段昇降」。「階段上り」でひざをあげたり、「階段下り」で踵でしっかり地面を踏むことで、足腰の関節や筋肉に適度な刺激が加わり、体の活性度が上がります。
活気ある日常生活を送るには、そもそも「低体温」では役に立ちません。日常生活に程よい負荷をかけることで、「温まるカラダ」は手軽に手に入れることができます。
もちろん、怠ければ「冷めた体」で十分なわけですから、怠ければ「元の木阿弥」。このあたりの自覚は、どれだけ自覚を持つことができるかにかかっています。5年10年先の体のことを考えて、「今の暮らし方」にちょっと責任意識を持ち合わせてみると、体づくりの必要性は見えてきそうですね。
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