東京新聞が伝えたベトナム「死者ゼロ」は中国への不信感の表れか

 

第2次補正の意味

【読売】は3面の社説。タイトルを以下に。

(3面)
2次補正決定
動き出した経済を支えたい

政府が追加の経済対策を盛り込んだ第2次補正を閣議決定したことで、「安全網を強化しつつ、経済活動の正常化に向けた布石も打たねばならない」とする。

《読売》によれば、「1次補正は、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に陥った中小企業や家計の支援に重点を置いたもの」であり、第2次補正の今回も「これまでの対策でカバーできなかった人や企業の救済に力を入れた」とし、「困った時の助けを手厚くするのは、妥当である」という。

2次補正では既存の救済制度の欠点を補うだけでなく、人々が安心して外出し、消費できる環境作りとして「医療体制の強化に自治体が使える交付金を、1次補正から大幅に積み増した」とする。さらに、流行の第2波に備え、「必要に応じて追加策を検討すべきだ」と。

●uttiiの眼

《読売》も、「対応の遅さ」は指摘している。加えて「制度がさらに複雑になった」ことの問題も理解しているようだ。しかし、1次補正でもしっかり取り組んでいた「苦境に陥った中小企業や家計の支援」を2次補正ではさらに推し進めて…というような単線的な理解はどうやったらできるのだろう。1次補正には、行政による初期的な対応としては不要と思われる「需要喚起策」に重きが置かれ、対応の遅さを含め、まさに「苦境に陥った中小企業や家計の支援」が不十分だったことの反省から、必要になったのが2次補正ということではなかったのか。

1次補正の当初案が与党内からも厳しい批判を浴び、いったん閣議決定されたものを組み替えるという異例の措置を取らざるを得なかったことは忘れてはなるまい。批判されるまで、内閣は中小企業や個人を本気で救済しようとはしていなかったではないか。

武漢で全市民検査

【毎日】は7面に、中国・武漢の検査態勢についての記事。見出しから。

(7面)
武漢 新たに200人感染
全市民検査ほぼ終了

今月中旬から全市民を対象に実施されていたPCR検査がおおむね終了したという。直近に検査を済ませていた人や乳児を除く900万人以上から検体を採取。武漢では1日に100万件の検査が可能で、24日までに結果が出た650万人中、無症状の感染者が218人見つかったという。検査費用10億元(約150億円)は武漢市などが負担。

全国規模の同様の検査をしても正確な感染者数が把握できるとは限らないとして、中国疾病予防コントロールセンターの専門家は否定しているが、70日以上の都市封鎖を経験した武漢では、市民の安心などを考慮して実施したということらしい。

●uttiiの眼

実際に1日100万件のPCR検査が可能なのであれば、都市によってはこのような検査態勢を敷くことには意味がありそうだ。勿論、感染は、検査後、結果が出るまでの間にも起こりうるから、全市民の検査が終了したとしても、完全とは言えないだろうが。記事によれば、地元誌は「全市民検査によって安心して出歩けるようになった」という市民の声を伝えているという。

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