不登校児をオンライン授業対象にせぬ福岡市教育委の呆れた言い訳

 

編集後記

私には何人ものブレーンがいます。教育問題と言えるいじめ問題について、多くの現役教職員や教育行政を行っている人たちが私に情報を提供してくれています。

その中には多くの退職された教員がいます。私に多少影響されてしまうこともあり、後輩の現役教員に意見をすることもあるそうです。先日、これからのICT教育の必要性を熱く語った元教師の方が、現役の方々にこう言われたそうです。

「老兵は死なず、ただ害するのみ」

その言葉お返しします。

いつまでもそのポストにこだわり、変化を求めず、向上すら求めない。こうしたことは教育の世界だけではなく、いろいろな会社や組織でも起きていることだと思います。

成果が右肩下がりとなるのは、時代は進み常に進化しているから、現状維持を求めるには最低限の進化をしていかなければならないからです。

コロナ禍だから今のオンライン対応は特別なんだ。冒頭の福岡市教育委員会のプリントはそうした教育委員会の考えがそのまま反映されたものと言えます。

確かに対面指導の可能性は大きい、しかし国の制度も予算も計画もオンライン導入前提であるのは明白です。

大阪寝屋川市ではオンライン授業は不登校の児童生徒のみではなく対象としています。学びを止めないこと大前提としたら、寝屋川市の広瀬市長の考えが最も実用的と言えるでしょうし、この考え方の見切り取っても、大きな地域差があります。それこそ、教育行政に携わる公務員と地域の教育のかじ取りをする政治家の能力と志で差が生じているのです。

教育は管理するものだと考える集団と教育は子供たちの可能性を最大限に広げる場だと考える小さな集団との考え方の差かも知れません。

今や教育行政や教育委員会は裸の王様のような振る舞いが露呈しています。つねにある教育委員会不要論、こうした考えがあるのは、独りよがりで歪んだ教育委員会の問題があるからだと思います。

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社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
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