東大タレントも母になって驚いた、子育てにまつわる17の不思議

 

(5)寝ながらでも母乳を飲み続ける

母乳をあげていて、さらに私が驚いたのは、目を閉じて寝ながらでも、母乳を飲み続ける赤ちゃんの姿でした。大人は、寝ているときに、ごはんを同時に食べることはできないし、ごはんを食べながら寝ることも普段はめったにないと思いますが、赤ちゃんは、母乳を飲み続けてだんだん目を閉じてきて、途中で寝てしまっても、よく母乳を飲み続けています。そんな赤ちゃんと大人との違いが不思議でした。

一方、母乳を飲んでいる途中に目を閉じて、そのまま寝てしまうこともあります。途中で寝てしまったものの授乳を続けたい場合は、あごの下をトントンたたくと起きたり、背中や脇の下をくすぐると嫌がって起きたりするので、
ぜひ試してみてください、と教えてもらいました。

赤ちゃんを自分側にひっぱると授乳を再開することもありますが、ひっぱると胸に負担がかかるので良くないので要注意だそうです。授乳をしたいのに寝ている場合は、むりやり飲ませるのではなく、起こしてから飲ませた方がよいので、例えば、おむつを替えて刺激を与えるのもよいそうです。

赤ちゃんは、大人とは飲み方も違いますよね。まだ歯がはえていない赤ちゃんは、あごと舌を使って吸うので、あごを少し上げてあげると、上あごが吸う所にくっついて吸いやすいですよ、と助産師の方からアドバイスをいただきました。赤ちゃんの大切な栄養となる母乳やミルクをあげる時間は、赤ちゃんの成長のためにも、親子のコミュニケーションをとる上でも、とても貴重な大切な時間です。

(6)生後数日は体重を減らした後、体重を増やしていく

母乳をしっかり十分に飲めているのか気になるところですが、それには体重の推移が参考になります。生まれてから母乳やミルクを飲んだら体重が増えそうですが、出産直後は、一般的に赤ちゃんの体重は減っていくもの、と医師や助産師の方々に聞いて、最初はとても驚いたのを覚えています。

我が子の場合は、体重が前日に比べてどう増減したかの変化量は、1日後(-80 g)2日後(-120 g)3日後(-60 g)4日後(-20 g)5日後(+100 g)、という感じでした。

1~4日目までは、どんどん体重が減っていくので心配になりましたが、これは普通のことなので大丈夫ですよ、と言われて、5日目からは、体重が増えていったので、ほっとしたのを覚えています。

5日目は、授乳直後の体重測定だったので、変化量が多くなっていますが、+100 g 以上は珍しく、通常は前日比+30 g 程度でよいのだそうです。

5日後から7日後にかけて(+130 g)で、2日の平均 +65 g/日となり、1日の体重増加量は平均+30~50 gらしいので、体重増加は良好でした。

一般的に、出生後は体重が減っていくが、1週間で体重が増えてもとに戻ることが多いと聞いて、赤ちゃんの体のしくみは不思議だなと思いました。入院中は、助産師の方々に、体重管理や体温管理など、トータルケアをしていただき、心強かったです。

赤ちゃんの体温が高めでも、赤ちゃんの平熱は大人より約1℃高い程度は正常範囲内で、体温が高いときは、長肌着から短肌着に変更して、着るもので体温コントロールするとよいですね、と助言を頂きました。

赤ちゃんの体温測定は、脇の下ではなく、首の皮膚が重なっている部分にはさむ形で行いますが、肛門に体温計を入れて測定する方法もあります。赤ちゃんと大人の違いは、たくさんあって興味深いものですね。

(7)おふろでお湯を頭からかけると、自然と目を閉じる

生後3日目、アウトバス法(外で洗ってからお風呂に入れる方法)で、お風呂の入れ方を指導してもらいながら、初めておふろに入れました。当日30分前からは、授乳をしないように気を付けました。赤ちゃんのお風呂は1日1回、夕方以降に入るのがよく、お風呂やシャワーを1日に何度も続けると、体温が冷めやすいので要注意だそうです。

おふろの時、きれいなお湯を頭の上から流したら、水を怖がる素振りはまったく見せず、自ら目をしっかりつぶって、気持ちよさそうにお湯をあびていました。誰が教えたわけでもないのに、お湯が目に入らないように目をつぶることができて、赤ちゃんは本能的に知っていて、すごい!と思いました。顔にお湯をかけた方が水嫌いにならないらしく、積極的にお湯を顔にかけても問題ないそうです。

退院してから数日は、防水シートの上で体を泡で洗ってから事前に買ってあったベビーバスに入れましたが、体をそってしまい、ずっとギャンギャン泣いていました。それから数日たつと、おふろに入れる前に全身を泡で洗っている時はギャンギャン甲高い声で泣きわめいていたものの、おふろのお湯につかると、急に泣き止んで落ち着き、温かいお湯につかって気持ちよさそうにしていました。

しだいに、おふろが好きになってきたのか、おふろの時は泣かず、楽しそうで、ごきげんになりました。赤ちゃんはお腹にいるときに羊水に包まれていたからなのか、我が子はお水やお湯が好きなようで、今ではすっかりおふろ好きです。

(8)昼よりも夜に活発になり、夜も数時間おきに泣く

生後0か月のことは、夜に活発になって、夜行性の生活でした。これには理由があるそうです。胎児がお腹の中にいる時、妊娠4~5ヶ月以降の環境で、夜に母が寝て休むと胎盤の血流が増えて胎児に栄養や酸素がいくため胎児は起きて元気になる、というリズムができあがるので、胎動も夜多かったように、赤ちゃんは夜活発な夜行性になっているそうです。

夜も数時間おきに泣くので、それにあわせて数時間おきに授乳していた頃は、寝ておらず休めていないのではと助産師の方が心配してくれて、温かさに触れて胸がじーんときて嬉しかったのを覚えています。出産前後は実際ほとんど寝ていなかったのですが、不思議なことに眠くならず、寝たいとも思わず、誕生したことが嬉しくて興奮状態が続いている感じでした。

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