台湾併合と沖縄占領は2年以内。香港を潰した中国が危険な賭けに出る理由

 

台湾の次は「沖縄」。日本は人民解放軍を撃退できるか

台湾国防部は2018年に「中共軍事力報告書」を発表しましたが、そこでは、中国は2020年までに全面的な侵攻作戦能力の完備を目指しているという見方を示しました。そして、中国が武力侵攻する可能性があるのは、「台湾による独立の宣言、台湾内部の動乱、核兵器の保有、中国との平和的統一を目指す対話の遅延、外国勢力による台湾への政治介入、外国軍の台湾駐留などが起きた際だ」と分析しています。

中国、台湾侵攻準備を2020年までに整える方針=国防部報告

アメリカの台湾支援やアメリカ軍艦の台湾寄港などは、外国勢力による台湾への政治介入や外国軍の台湾駐留にあたるとして、中国が軍事行動に出る可能性があるということです。

台湾軍も、今年7月16日に、中国軍の侵攻を想定した軍事演習を行いました。台湾周辺において、最近、中国軍の活動が活発化しており、中国空軍機の飛行や空母遼寧などの艦隊の台湾周辺航行などが相次いでいます。

“中国軍の侵攻想定” 台湾の軍事演習を公開

もっとも、アメリカと軍事対立するには、カネ(軍事予算)がかかりすぎるというネックもあります。新型コロナ問題で中国には約2億人の失業者が生まれ、6億人の極貧層がいます。

そして、中国が仮に台湾を制圧したとしても、台湾人は香港以上に抵抗するでしょう。統一したとしても、それを維持することが難しいはずです。

その一方、台湾は戦後75年にもわたって、中国人であることに誇りを持つよう洗脳教育が行われ、中国からのスパイも多く潜んでいます。ですから、これからも対中の備えが欠かせないのです。

香港の次は台湾、その次に中国は沖縄を狙っています。香港問題だけではなく、中国がその次に何を狙っているのかということについて、日本人はもっと注意すべきだと思います。


 

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image by: Luca Camaiani / Shutterstock.com

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年8月12日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

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