「うん、うん、それで?」相の手は愛の手
だからこそ、お金のしつけ以前に、子供との全幅の信頼関係を築くことです。それは子供の気持ちに寄り添い、子の話をよく聞くこと。理解し、共感し、応援してあげること。楽しい会話を多く持つことです。
親が子の話を否定せず、途中で遮らず、説教を入れず、「うん、うん、それで?」と会話を引き出すよう、相の手を入れる(相の手は「愛の手」と言われるぐらい、あなたの話に興味を持っています、あなたの話を真剣に聞いていますを示す手段)、何を言っても親がまるごと肯定的・共感的に受け止めてくれると、親からの無条件の愛情を受けていると本能的に感じます。
もし子供とケンカになっても、親の言いつけを守らなかったときも、子が言い訳をしてきても、それも含めて子の言い分をちゃんと聞くことです。
親が子に「お前が間違っている」といきなりシャッターを下ろすと、親に何を言っても無駄だとなり、子も心にシャッターを下ろして言わなくなります。
親は自分を受け入れてくれる、いつでも自分の味方で自分のことをわかってくれるという安心感があればこそ、親のアドバイスも聞く気になれるし、ウソをつかず本当のことを言えるというものです。
そうした相互の信頼関係こそがすべての土台ではないか、というのが私の考えであり、子育て観です。
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