「森喜朗と同類扱いだけは勘弁…」東京五輪“支持派”に熱い風評被害。批判避けに孫娘まで利用する老害ぶりで会長辞任か大会中止か究極の二択状態に

2021.02.05
by tututu
森会長
 

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言の余波が続いている。日本中から批判が殺到しているだけではなく、海外でも波紋を呼び、身内である組織委員会のメンバーからも厳しい声が上がっている。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)の担当者は4日、「この問題は終了と考えている」との声明を発表し、事態の収束を図っている。

逆ギレ釈明会見は世界中で大炎上

森会長は「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言した件について訂正、謝罪したものの、記者からの質問に逆ギレするなど、前代未聞の釈明会見となった。

この様子は世界中のメディアに瞬く間に拡散され、大きな波紋を広げている。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は「人の感情を害するような発言が多い元首相」が、「性差別発言で謝罪したが、辞任は否定した」と伝え、米ESPNも「東京組織委員会会長は、女性を侮辱するコメント後も辞めない」という見出しで報道。英ガーディアン紙は「森会長は女性差別的発言を謝罪したが、辞任しないと述べた」と報じた。

また、元アイスホッケー女子カナダ代表でIOC委員でもあるヘイリー・ウィッケンハイザー氏はツイッターに「絶対にこの人を追い詰めます。東京で会いましょう」と投稿。

フランスの欧州問題担当相を務めた欧州連合(EU)のナタリー・ロワゾー欧州議会議員もツイッターで、「あなたには2つの単語で十分。“お黙りなさい”」と怒りをあらわにした。

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森会長の身内からも辞任を求める声

森会長に対しては、身内である組織委員会のメンバーからも厳しい声が上がっている。

FNNは組織委員会幹部の話として、「大会の開催自体、国民から厳しい目で見られている中で、あの発言はよくない」「IOCは出場するアスリートの男女比を同率にすることを目指しているだけに、かなり影響が大きくなるのでは」とのコメントを報じた。

また、かつて所属していた自民党内からも苦言が呈された。

後藤田正純自民党副幹事長は自身のツイッターに「邪魔です!」と投稿。さらに「出処進退は自ら潔く」「小池都知事と橋本五輪大臣に権限と責任があります。2人から早く解任する発言が聞かれないのが不思議」とし、森会長を即刻辞任させるべきだとコメントした。

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一方、小池都知事は森会長の釈明会見を受け、自身も困惑しているとしたうえで、「優秀な女性はたくさんいる。女性の声を生かすというのは当たり前の話だ」と語ったものの、森会長の進退については言及しなかった。

だが、東京都には抗議の電話が殺到しており、東京五輪のボランティアに申し込んでいた人たちからの辞退も相次いでいる。

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