同い年でも注意。配偶者の年齢によって貰える年金額が変わる?

 

今でこそ雇用は男女平等なので(昭和61年の男女雇用機会均等法が出来たので)、厚年期間の差は縮まってきてはいますが、女子は妊娠出産という大仕事があったりするのでそれを機に退職して厚生年金期間が少なくなる事がある。

また、男女の雇用や昭和時代の世間の考え方の違いにより、女子の厚生年金期間は男子よりも非常に短い場合がよくあります。寿退職というのも普通にありましたからね。

今では考えられない事ですが、昭和までは「男は外で仕事、女は家の事をする」というのが不文律のような時代だったので、女子が結婚するとその後に再就職など考えられない事でした。

再就職など考えられないし、そもそも現代のように便利なもので溢れてたわけじゃないですからね^^; 今みたいに洗濯機はボタン一つで洗いから乾燥まで自動、掃除機でラクラク、米に水入れてボタン一つで炊飯器で出来上がりのような時代じゃなかったんですよ。洗濯なら手洗い、掃除は箒と雑巾、米は窯で炊くなど。家事というのはそれだけで一日が潰れる重労働だったんですね。

専業主婦がいつからかよく働く女性から批判されるようになりましたが、それは平成9年頃から働く女子が半数以上を占めるようになってきてからです。そもそも専業主婦しようが働こうが、別に他人に迷惑かけてるわけではないのに他人の人生に口出して文句言うというのがちょっとおかしい気がしますけどね。

さて、女子がようやく男子と同じ条件で働くというような事は昭和61年の雇用機会均等法が始まってからです。何かと女子は労働に関しては制約がありました。女子は深夜労働ダメとか、時間外労働はダメとか(その辺は1997年に労働基準法改正でその制約も無くなった)。

女子の保護という面もあったと思いますが、昭和54年の女子差別撤廃条約によりあらゆる男女差別をなくそうとし、日本は昭和61年4月に雇用機会均等法を施行して雇用に関して差別する事は許されなくなりました。そこからようやく厚生年金期間が女子も長くなってきたので、将来は国民年金だけでなくそれなりにまとまった厚生年金も貰える女子が増えてきました。

厚年期間は男女とも差が縮まってきましたが、厚年は過去の給与額に比例するので、男女差が解消されたと言えども給与が低い事が多い女子にとってはどうしても将来的に年金額での男女差が生まれる原因にはなっています。よって女子の雇用機会は昭和末期以降改善されてきましたが、妻側の老齢厚生年金に配偶者加給年金が付くというのは、ケースとしてはまだまだ多くはありません。

なお、現代は雇用で男女差が無くなってるので、今後は妻側の老齢厚生年金に加給年金が付くという事も普通になるのではないかと思います。加給年金が付くのか付かないのかを考えた時、まず夫婦の年齢差や厚年期間20年以上あるか(もしくは65歳までに20年以上行けそうか)を把握しておくと老齢になった時に慌てずに済むかなと思います^^

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