京大教授が唱える小池百合子知事=クロちゃん説。人の不幸につけ込むクズなコロナ対策

fujii20210421
 

新型コロナの急拡大を受けた小池都知事が、国に対して緊急事態宣言を要請する方針を固めたとの報道が出ていますが、小池氏のコロナ対策そのものを「単なる人気取り」と厳しく断じているのは、京都大学大学院教授の藤井聡さん。藤井教授は自身のメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』で今回、都知事のコロナとの向き合い方を、人気芸人トリオ「安田大サーカス」のクロちゃん(44)の女性に対する不誠実な態度になぞらえ、筆鋒鋭く批判しています。

(この記事はメルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』2021年3月27日配信分の一部抜粋です。続きはご購読の上、お楽しみください)

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【小池百合子=クロちゃん説】小池都知事のコロナ対策は単なるポーズ。クロちゃんが口説く女性にだけ優しいのと全く同じ

3月22日に緊急事態宣言があけました。

それを通して、人々の動きが随分と戻ってきました。例えば当方、京都と東京の往復を毎週続けていますが、緊急事態宣言の期間中、新幹線の一車両に乗っているのは私だけということがしばしばだったのですが、その後は何と、満席以上で、デッキに立ち客がいる程。

やはり「緊急事態」という言葉の魔力は絶大だったわけです。

ですが、今テレビで盛んに報道しているのは「リバウンド」。

小池や吉村など「責任感ある政治家」を演じなきゃと鼻息の荒い政治家達は、早速時短の延長や独自の緊急事態宣言の発出などに勤しむ状況になりつつあります。

感染の拡大や収束を決定する数値として知られる実効再生産数(一人の感染者が何人に移すのか、という値)は、様々な要因に依存していますが、人々の接触の頻度にも勿論依存しています。したがって、緊急事態宣言が解かれて人々の社会接触が増えれば、当然、実効再生産数が増加し、感染が拡大していく可能性が生ずることになります。

当方はこれまで、人々の自粛と感染拡大との間の分析を重ねてきていますが、実効再生産数に対する自粛の影響は人々が素朴に思うほどハッキリしているものではありません。それよりも気温の方が大きな影響を及ぼしていることが分かっています。

とはいえ、人々の行動が実効再生産数に影響を与える可能性は常に存在するわけで、その意味において、緊急事態宣言が空ければ、幾分は感染が拡大するリスクは存在するのです。

したがって、メディアが盛んに言う「リバウンド」が生ずることくらいあり得るのだと考えておかねばなりません。

当方はだから、実効再生産数を引き下げるための、よりコストの低い、すなわち社会経済被害の低い取り組みを、行う事が必要だということをかねてより繰り返し提案し続けてきました。

筆者は、時短を緩和するなら、その代わりに「(家族外との会食時の)マスク会食」をさらに奨励すべきと考えます。

これに対して批判・反発する国民もいることはいるでしょうが、時短や自粛に比べれば圧倒的にコストが低いのが大きなメリットです。

しかもマスク会食をしていれば、万一そこに感染者がいたとしても、保健所の調査上その同席者は「濃厚接触者」ではないと判定されることになります。したがって、感染リスクを減らすだけでなく、クラスター発生リスクや濃厚接触者リスクも減ることになり、「社会人」の皆さんは様々な「面倒」から解法されるというメリットもあります。

したがって当方は今、会食時にはマスク会食を様々なパターンで実行してきています。

またこれに加えて徹底すべきは「目鼻口」特に「鼻口」への接触回避。これが全くまだ国民に浸透していないのですが、この対策の特徴も、基本的に実施コストがゼロである点。慣れれば何の苦も無く継続することができます。

鼻口を触らず、会食時にマスクをしていれば、はっきり言って感染するリスクは殆どゼロ。接触感染、飛沫感染のリスクがほぼゼロとなるからです。

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