「友達のような家族に」と全員を“平等”に育てた一家の悲惨な末路

 

親には「教える責任」がありますし、子供たちが自分を正そうとする為には、間違っている自分を認める姿勢が必要です。その為には、親の立場と子の立場が明確になっている必要がありますし、兄と弟の関係も明確にしておく必要があるのです。そしてその間柄で学ぶ事こそが今後、子供たちが実際の組織(学校や会社、それを含めた大きな社会)を経験するときに生きてくるのです。

今回、下のお子さんのワガママ。上のお子さんの「暴言・暴力」についてご相談を頂きましたが、これって今だけの問題ではありません。私がまず直さなければならないと思うのは「家庭内の秩序」です。家庭内の秩序がない限り問題は増え続けます。ですから、まずはきちんと叱れる親の立場を明確にしてほしいです。

その為には、家族中で下の名前で呼び合うのは止めて、「お父さん・お母さん」でも「パパ・ママ」でも結構ですから、親として認識しやすい呼び方に変え、子供が親に対して間違った言葉を使ったり、親への暴力があったらきちんと叱るようにしてほしいのですね。

それと一緒に、兄弟でも「兄・弟」の違いを明確にして、ケンカをしている時に上の子を一方的に叱ったり、弟のワガママを(まだ小さいからと)許すのではなく、きちんとケンカもさせて「兄が強くて、弟がかなわない」という経験をさせ、小さい子供であっても特別扱いはしないでほしいのです。

ただ…、修正をなさることで、しばらくは次男さんが荒れると思います。でもそれは当然なんですね。今まで多くの事が許されてきたのに、これからは我慢することが増えるのですから。

でもここで親が折れてしまうと、又、振出しに戻ってしまいます。ですから、本当に覚悟を持って取り組む必要がありますし、継続は絶対に必要。そこはご認識頂きたいです。そして「環境」のことなので、遅くなればなるほど、変えるのが難しくなりますし、先延ばしにすればするほど、問題は大きくなっていくと思います。

「小さい子への思いやり」や「やさしさ」を教える事はとても良いと思います。将来的にはそんな気持ちも持っていてほしいです。でも教えるタイミングは「今じゃない」んですね。「思いやり」や「やさしさ」を教える前にしっかり身につけなけれならないのが「秩序」で、それは幼少期の家庭でしか身に着けられないのです。秩序については過去のメルマガでも記載しています。是非、ご参考にして頂いて、早めに修正して頂きたいな…と思いますがいかがでしょうか?

こんな風にメールをしたのが、1年ちょっと前。今、長男さんは小学校1年生になり、次男さんは年中さんになりました。

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