いくつもの企業のコンサルティングを担当し、改善のアドバイスをおこなってきた人気コンサルタントの中久保浩平さん。そんな中久保さんは「周りの声に惑わされやすい人は成長しない」と断言。その理由はなぜか、自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』で明かしています。
ブレない人が生き残る あなたは大丈夫?
「周りのみんなが反対するから、自分も」「業界ではこれが常識だから、この方が無難だ」とか、「ライバル店もやってるから、うちでもやってみるか」などと自分の意思を持たずに判断や決断をしたり、周りの意見や声が気になって仕方がないという人のほとんどが「ブレる」人です。
こういう人のビジネススキルや成長は難しいものがあります。こういう経営者の会社は伸びませんし、そこで働く人も育ちません。
- まわりが反対するから、止めておこう
- まわりがこんなことをやってるから、うちでもやることにしよう
- みんながそういうなら、そうしよう
そんな判断基準しかないということは、言い換えれば、自分で決断することから逃げている状態。責任感が希薄しているか、あるいは全く無いので、いつまで経っても楽な方へ逃げたがります。
コンサルタントの現場でも過去にそういったことがありました。
ある専門飲食店の業績が悪化していたのでメニューを拝見すると、○○が専門なのに、もう何屋さんか分からないくらいのメニューになっていたので、「メニューにある、これと、これとこれ、を止めてください」と提言すると、「えっ、そんなに?それじゃ90%は要らないってことじゃないですか」「そうですよ、だって、これじゃ何屋さんか分からないじゃないですか」「…分かりました。料理長と話し合います」。
結局、返ってきた返事は、厨房スタッフみんなに反対されて現状のメニューを減らすことはしないということでした。その数ヵ月後、このお店は静かに閉店しました。