周りの声を「聞きすぎる」人は、いつまで経っても成長などしない

 

ここで問題なのは、メニューを減らすことがいいのか悪いのかということではなく、この店長の決断の仕方に問題があった、ということです。

「みんながこういってるから、そうしよう」という場合に、その中に自分の意思があって、同調する場合なら問題はありません。ですが、そうでない場合は、他人の意見に合わせればいいだけなので、考えることをしなくて済むし、決断するという責任も背負わなくて済むし、ぶっちゃけ楽なのです。楽な分、どんどん思考力や発想力、決断力というものが鈍っていきます。ビジネス・商売の現場で最も大切な3つの力を養うことすら出来ないのですから、成長、成功なんてできるはずもありません。

これまでに自ら事業を興して失敗してきた人も成功してきた人もたくさん見てきましたが、大成している経営者を見てみると、みなさん、とにかくブレずに進んでいます。起業当初は資金が無いのでトコトン考え工夫しながらブレずに行動する、それを繰り返す…。周りに起業することを反対されたけど、どうしてもやり抜きたい一心でぶれることなくここまでやってきた、とか。決して裕福で潤沢な資金が無い、精神的支えとなるべく応援してくれる人すらいないという環境の中で、ブレずに進んで思考・発想・決断という力を研ぎ澄ませてきているのです。

「周りが反対するなら、その倍を見返すくらいになるにはどうすればいいだろう?」

「お金が無いなら無いなりに工夫はできるはずだ、実際どんな工夫をしようか?」

そんなことを徹底してきているのです。

周りがどうこうなんて入り込む余地もないくらいに徹底して発想を膨らませ思考・決断し行動に移す。そんな中で取り組んできているからこそ、まわりが反対しようが、まわりがこうしているから、とかに一切関係の無いところで、軸がドンドン固まり、やがて太い幹となり成果が現れるのです。

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