趣味のキャンプ最優先の夫にガチギレ。自粛期間中に“コロナ離婚”を決意した妻の本音

 

夫が叩きつけられた、会社と妻からの「三行半」

そして2月中旬、夫は会社から非情通告を受けました。「コロナの影響で更新できない」これで会社との雇用契約は3月末で終了。

佐紀さんは「もう我慢の限界です。3月で離婚します」と決めたようです。まさに金の切れ目が縁の切れ目。夫は4月から新しい勤務先を探さなければなりませんが、収入は不透明。「夫と別れるなら今のうち」と思い至ったのです。

現在、都道府県をまたぐ往来や飲酒をともなう外食、そして三密をまねくイベントは自粛中の日本。今夏も花火や海水浴、スポーツ観戦などを楽しむことはできませんが、佐紀さんの悲劇は決して他人事ではありません。今後、ワクチンの接種が進み、感染者、重症者が減少した場合、接種証明書などの提示を条件にGoToトラベルが再開する可能性はあります。

過去の自粛期間中、あなたのお相手は嘘をついていませんか? 相手が「二度としない」と誓ったのに二度目の嘘をついたのなら、必ず三度目、四度目もあります。このまま夫婦を続けても関係は悪化するばかり。「本音は何なの」「何か隠しているのかも」「約束を守ってくれるのか」と疑い出したら終わりです。嘘つきと人生を共にするのは苦痛以外の何者でもありません。

次に過去の自粛中、相手はお金に目がくらんでいませんか? 今まで定額給付金等で三密の場所(居酒屋、キャバクラ、パチンコ等)に通ったり、GoToトラベル、イート、イベントで遠出したのなら注意が必要です。感染者がある程度減少したら、また別の制度の恩恵にあずかれる可能性があります。しかし、相手はまた感染リスクを顧みず、行動を起こすことが予想されるからです。 

そして過去に自粛より快楽を優先しましたか?長引く自粛生活で苛立つのは誰だって同じ。苦しいのは自分だけではないのに、何度も自粛を破ったのであれば危険です。それは「自己中心的な性格の証」だからです。コロナが終了した後も堪え性がない性格に悩まされ続けるでしょう。

もし過去に佐紀さんの夫と同じような行動を、あなたの相手がとったのなら要注意です。その性格はコロナ禍の一時的なものではなく、その人の本性である可能性が高いからです。それはコロナ後の行動を見れば分かるでしょう。何も変わらないのなら、今後もこのような相手と一緒に暮らしていくかどうか検討する場面が訪れるでしょう。

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露木幸彦この著者の記事一覧

行政書士の露木幸彦が夫婦の離婚、不倫、未婚出産、婚活の法律、交渉術、会話技術を解説明石家さんまさん司会のホンマでっかTV,ブラマヨさん司会の世界のこわ~い女たち、小倉さん司会のとくダネ、バナナマン設楽さん司会のノンストップなどに登場。11冊の著書を持ち累計部数は
5万部を突破。日本経済新聞、朝日新聞電子版では連載を担当。開業から16年で相談2万件の実績。

注)離婚手続に関する一般的説明や経済的観点から必要な離婚条件に算定を超え、個別事情を踏まえた離婚手続や離婚条件に関する法的観点からの助言が必要な場合は弁護士に依頼してください。

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【著者】 露木幸彦 【発行周期】 ほぼ 月刊

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