子供の術中にハマるな。「いじけ」の多い子はどう対処すべきか?

 

でもこれって全く逆で、「いじけ」は大事に育てられた子に多いのです。

なのでペーターさんにはこうお返事しました。

メール拝見しました。

「この癇癪やいじけですが、家庭環境に関係なく、子供の成長過程としてどの 家庭にもあるものでしょうか。それとも、メルマガによく登場する子のように、子供自身が何らかの不満や 不安などを抱えていて、満たされていない、安心できていない場合に出てくるものなのでしょうか」とのご質問がありましたが、実はその逆で、大事に育てられた子。愛情いっぱいに育った子に多いのです。

一人っ子や、初めての子(長子)の「いじけ」は、ほぼ誰もが通る道です。逆を言えば、厳しい家庭環境で育った子にはいじけは起きにくいです(いじけても何も良いことが起きない事はすぐに分かるからです)。

一人っ子や長子など、大事に育てられた子に起きやすいのは根本に「甘えられる」という安心感があるからです。「甘えさせてもらえる」ってとても大事な事なのですが、だれだって楽をしたい、大事にされたいと思いますので、「もっともっと」や「僕の思い通りにしたい」気持ちが癇癪やいじけになるのですね。

そして癇癪やいじけを起して、自分の思い通りになれば、そのやり方を続ける(癇癪やいじけがなおらない)事になります。だからそんな状態の時に「それは違う」という事を教えなければならないのです。形は違っても癇癪が起きるのも同じ理由です。

そして「どうせ僕は弱いから(トランプ等で負ける)とか、僕はいつも同じ事で注意ばかりされる(端に寄って、走らないで、足をドシドシしないで等)とか僕はダメな子だとかやけになっている、自分を低くみている感じもするのですが、それとは関係がないのでしょうか」とも書かれていましたが、それは後付けの理由であり、それが原因ではないと思います。

でもトランプでいつも負けるのなら、2回に1回や、3回に2回ぐらいは勝たせてあげたら?と思いますよ。負けっぱなしですと、当然やる気は失いますから。

いじける姿勢が、とても卑屈になっているように見えますが、自分をがダメな奴と思っていたり、やけになっているわけではありません。もちろん、心配させるために口では「どうせ僕なんて…」と言う事もありますが、それで親が心配したりかばったり、又、子供の言いなりになっていると、いつまでたっても直ることはありません。いじけても知らんぷり。子供の術中にはまらない、でも良いところはちゃんと見て、きちんと褒める事をなされば、いじけは治まっていくと思います。

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