そこでこうお返事しました。
ペーターさん、こんにちは。
メール拝見しました。
息子さん、自分の思い通りにならないといじけるようですね。
実はこの「いじけ」って、形を変えた癇癪と同じなんです。癇癪の場合は、それを外部に発散して、物を投げたり、暴れたり、泣きわめいたり…となるのですが、それが子供らしく自然な行為ではあるのですが、年齢が高くなって頭が回るようになると、「自分がこんな態度をしたら親はどうするかな?」という実験をするようになるんですね。
息子さんがいじけた時、親の姿勢がとても大事なのですが、もし子供がいじけた時、それを親がかばったり、「そんなに嫌なら…」のように親が折れたりすると、子供は「これは使える」と何度も同じようにいじけるようになるんですね。
「自分の頭や太腿も叩いたりして自分を痛めつける行動」も同じです。これって多分、親の見ている前でするのであって、親のいない時にはやらないと思うのですが、どうでしょう?
もし親がいる前でやっているとしたら、それって全くのパフォーマンスで「僕はこんなに辛いんだよ」と見せようとしているのです。又、やめさせようとして、注意したり「やめなさい」のように反応するだけでも「あ、何かしらの効果はあるな」と本人としては思うので、「どうぞ、好きなだけいじけてください。あなたが不機嫌でも親の態度は変わりません」と、子供の態度に対して関与しないでいると、いじけは無くなってきます。
頂いたメールにも「先日は近くの住区センターでマルシェが出てたので、散歩がてら家族で歩いて行ったところ…」というくだりがありましたね。そして「少し端に寄ってくれる?」で下を向いていじけて「どうしていじけてしまったの?」の優しい言葉に「しまいにはシクシク泣きながら帰る…」と書かれていましたが、子供からすると「こんな風にしてみたら、心配するだろう。もっと心配させたい」という気持ちなんですね。
いじけは親がそこに同情したり、困ったり、不安がったりすると、もっともっとエスカレートします。「最近感じたのが、どちらかというも主人より私に対して意識しているような感じがします」ともありましたように、要は「甘え」なんですね。「いじけても何も変わりません」「いじけるんなら一人でどうぞ」と放っておくのが一番の解決法です。本人にも「いじけても良いことはない」という事が分かれば、改善に向かうと私は思います。ちなみに出かけた先でいじけるようなら「つまらなそうだから帰りましょう」と帰っても良いと思いますよ。
兄弟が多いとそういう訳にも行かないので、ずっと子どものいじけに付き合わなければなりませんが、一人っ子でしたら「いじければ帰る」事になれば、子供としては楽しみも奪われてしまうので「帰るよりも遊んでいた方がまし」と、切り替えが早くなったりもするかもしれません。
どちらにしても「子供のいじけには応じない」が鉄則です(^^)。