「みんなやってるよ」と子供が言い出したらとるべき親の行動とは

 

チーさん、こんにちは。パピーいしがみです。

息子さんが「みんな~」という言葉を口癖のように使うみたいですね。そして親としては、その言葉を聞くと、気持ちが揺らぐというか、少しモヤモヤするみたいです。

実は、これって理由があって、私たちは誰でも「人と同じでいたい」という気持ちがあります。特に正解がわからないものについてはどこかに「周りと同じことをしていれば安心」という気持ちがあるのですね。それは言い方を変えると「周りと違う事をしていると不安になる」という事でもあります。

息子さんが「みんな~」という言葉を言うと、チーさんがモヤモヤする、という事は、もしかしたらチーさんご自身が「周りと違う事をしていると不安になる」方ではないかな?と思うのですがどうでしょう?

ちょっと私が過去に経験したお話をしますね。これは私がまだサラリーマンで、ある従業員からクレームを受けた時の事です。

従業員の男性A君は、自分の上司(店長)の不備について苦情を言っていて、最後に必ず「みんなそう言ってます」と言うのです。従業員全員が同じように不満を感じているのなら、すぐにその上司に注意をしなければなりません。なので「みんなって従業員全員が言ってるの?」と聞きましたら、彼の返事は「はい。みんなです」でした。なので「じゃあ、みんなの声も直接聞いてみたいから、特に声を上げている人を教えて」と言うと「いえ、それは僕の口からは言えません」と言うのですね。

でもこれっておかしいですよね。みんなが声を上げているのなら、特に苦情の強い人の名前を言ってもいいはずです。なのに「僕の口からは言えない」と言うので「じゃあ、検討して返事をしますのでちょっと時間をください」とだけ言って、その時は別れました。

その後、そのお店の古くからいるパートさんや、副店長など、数名に「こんな事を聞いたけど、どうなの?」と聞きますと、「そんなことないと思いますよ」とか「私はあまり気になりませんが…」との返事で、どうやらA君が言うほど問題になっている訳ではないようだな、と判断しました。

そこでA君には「店舗の何人かに聞いてみたけど、聞いた中ではそれほどの問題は感じなかった。でも沢山の人が不満を感じているのなら、連名でいいから文書で報告書をくれるかな?」とだけ言っておきました。

結果的には、その後、報告書は提出されず、この問題もうやむやになりました。

A君は自分の言葉を正当化するために、また、私の気持ちを動かそうと思って「みんな」の言葉を多用していたんですね。

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